セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

第一生命がインパクト投資を開始

第一生命が、ESG投資の一環として、経済的リターンの獲得と同時に社会的な課題解決を追求するインパクト投資を開始しました。

具体的には、途上国でマイクロファイナンス事業を手がける五常・アンド・カンパニーに4億円、バイオ素材の開発を行っている山形のベンチャー企業Spiberに10億円を出資したそうです。

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2017_043.pdf

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2017_044.pdf

五常・アンド・カンパニーは、先日児童養護の話を聴いた、慎泰俊さんが代表を務める会社ですね。

第一生命では、

インパクト投資=「運用収益の獲得と社会的インパクトの創出(社会の構造変化等)の両立を意図して投資判断を行う投資手法」と定義しています。

そして、インパクト投資を、機関投資家として取り組むESG投資のうちテーマ型投資に位置付けています。

ESG投資|機関投資家として|第一生命保険株式会社

生保は、保険契約者から預かったお金を運用するので、社会性の追求だけでなく、もちろん一定のリターンを確保する必要があります。

五常・アンド・カンパニーへの投資は、第一生命にとっては、今後本業の保険事業で進出したい、カンボジアやミャンマーでのネットワークがつくれるメリットがあるようです。

生保などの機関投資家が、「社会的インパクト」を前面に出して非上場企業に投資する例はまだ少ないので、注目されます。

個人的には、冒頭の記事でも触れているとおり、今回の投資を通じた社会的なインパクトをどのように測定、評価するかにも興味があります。

トータルで14億円と、まだ規模は小さいですが、これが呼び水となって、他の機関投資家にも同じような動きが広がるといいと思います。

(2018.4.7追記)
同社のインパクト投資案件として、私もファンドに投資しているソーシャルレンディングのクラウドクレジット社への投資が公表されました。

【過去記事】