セルフ・リライアンスという生き方

投資信託を中心にいい会社、いい事業にコツコツ長期投資。 社会とつながるソーシャルな投資や寄付も実践中。

寄付者は社会的リターンを求めてお金を託す投資家

このブログでは、自分の日々続けている投資と寄付のことを主に書いています。

この2つは、投資は自分のお金儲けのため、寄付は他人にあげるもの、と考えてしまうと一見遠いものですが、今お金を必要としている会社や人に資金を託す=ファイナンスするという点では共通しています。

投資と寄付は、受け取るものがお金かお金以外かという違いはありますが、どちらもお金を通じた社会参加であり、広い意味で社会をよくするためのお金の使い方です。
そんな風に考える人をふやしたいと思っている中で、最近ふと珍しくTwitterで連投したので転載します。NPO関係の方からも反応がありました。

よく、NPOなどの方々が「寄付は将来への投資です」と表現したりします。これはお金を集める側の単なる売り文句ではなく、寄付する側からみてもまさに「投資」だと思います。

なぜなら、寄付は(自分も含めた)社会全体に、社会課題の解決というリターン(インパクト)をもたらす行為だからです。

寄付というと、弱い人、可哀想な人を助けるもの、と考える人も多いのではないでしょうか(「募金」的なもの)。本来の寄付は、上から目線の施しではなく「託す」というイメージだと思います。

自分に代わって、さまざまな社会の課題にアプローチして、きちんと成果を上げてくれると思える団体に寄付しています。また、ビジネスよりも成果が出るまでに時間がかかる分野も多いので、1回寄付して終わり、ではなく、少額であってもできるだけ継続的に関わるようにしています。

ここでいう「投資家」とは、株主のように所有関係があるわけではないので、NPOの運営に口をはさむとか、そういう意味ではありません。純粋に、託したお金がどのように使われ、どのように役立ったか知りたい、という意味です。それが分かれば、さらに継続的に寄付して応援したい気持ちが生まれます。

SROI(社会的投資収益率)など、客観的に社会的なリターンを測ることは、とくに公的なお金がからむ場合には大事です。ただ、長期の寄付者を増やすという意味では、あまり数値化にこだわり過ぎない方がいいのかなと思います。

個人寄付では、投資のリターンのように「SROIが高いから寄付しよう」とはならないでしょうし、こじつけの数値化よりは、人間味のあるストーリーの方が共感を呼びます。

これは本当にいつも思います。NPOなどのイベントで、「実は投資もしています」と言うと「凄いですね、『投資家』なんですか」と引かれたりすることもあります。仕事をしながらコツコツ投資している人はいっぱいいるのですが。。

これは投資サイドの啓蒙不足の問題でもあります。(唯一、鎌倉投信だけはソーシャル方面の人にもたいてい通じます。さすがです。) 例えば、コモンズ投信のコモンズSEEDCapは、運用会社が投資家とソーシャルセクターの方々をつなぐ素晴らしい取り組みです。

投資する人が関心のあるNPOを応援する、あるいはその逆でNPOを応援する人がいい企業に投資する、というように、もっと投資する人と寄付する人の垣根がなくなってほしいと思います。

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日経電子版にインタビュー記事が掲載されました 

寄付も投資も社会変革への意志(オルタナ・村上世彰氏インタビュー)

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