セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

グラミン日本準備機構のワークショップ(4/21・東京)に参加しました

今年夏の事業開始を目指す、日本版グラミン銀行「グラミン日本」の立上げに向けたワークショップに参加しました。

グラミン日本は、「貧困のない、誰もが活き活きと生きられる社会」をかかげ、日本の低所得者の人達に対するマイクロファイナンス事業を行います。昨年一度セミナーに参加し、実施中のCampfireのクラウドファンディングも応援しました。

今回のWSは、プレ組織のグラミン日本準備機構さんより、事業開始に向けた準備状況のシェアとともに、寄付や出資による支援、そしてプロボノなど運営への参加を募る趣旨で開かれました。

グラミン日本の理念、基本的な考え方は昨年聞いた内容ともちろん変わっていません。
 

今回は、具体的な融資対象層、融資額、融資期間や金利、グラミン銀行の特徴である互助グループ融資の仕組みなども詳しく説明されました。

準備機構では、ムハマド・ユヌスさんとも継続的にやり取りし、日本の実情も踏まえてビジネスモデルをブラッシュアップ中です。当初の資本は7億円が目標(出資、寄付、会費、助成、融資等で調達)。

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(グラミン日本準備機構・理事長の菅正広さんよりプレゼン)

グラミン日本は、働く意欲はあるのに生活が苦しい人達に、ただ低利・無担保の少額融資を行うだけでなく、就労支援や起業サポートなどの自立支援をセットで提供します。そこで必要になるのが、各分野のNPO等の支援団体や企業との連携です。この部分は結構進んでいる印象でした。

※「起業」とは、ベンチャー的な大掛かりものではなく、低所得の人が自立のきっかけとできるような、生業や小商い、副業&プチ起業、フランチャイズ、フリーランスや資格取得、ワーカーズコレクティブ・・・などを想定。また、起業に限らず就労準備の資金も支援します。

グラミン日本の立上げ当初は、全ての人達にアプローチするのは難しいので、まずは東京から、シングルマザーの人達を対象とします。事業パートナーとして、日本シングルマザー支援協会の江成道子さんが登壇しました。当面、借り手にリーチし、伴走していく役割は、このような外部のNPOや企業が担う部分も多そうです。

最後は、参加者同士のグループワークで意見を出し合いました。私は寄付者としての立場でしたが、NPO、金融機関、一般企業、行政、学生さんなど、いろんなセクターの方が関心を持っています。

クラウドファンディングの方は目標1,000万に対して400万円程度集まっていますが、一層盛り上がってほしいです。

ついにグラミンが日本に!あなたの支援が貧困を救う - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

5月にかけて同様のワークショップが札幌、福岡、大阪、名古屋で開催予定です。日本でグラミン銀行が実現可能なのか?関心のある方はぜひご参加ください。

グラミン日本準備機構 | 貧困のない、 誰もが活き活きと生きられる社会へ