セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

ひふみ投信の「ひふみアカデミー」(2017年11月)

ひふみ投信の月次の運用報告「ひふみアカデミー」の11月分をWebで視聴しました。
アカデミーの運用報告をきちんと聞いたのは実は初めてでした。

感想としては、以前も書いた「分かりやすさ」に尽きます。
今回はアナリストの栗岡さんと藤野さんによる配信でした。現在の相場環境に対する見方、ひふみ投信としての対応、今後の方針について、ポイントを簡潔かつ的確に伝えてくれます。

「グロース」「バリュー」やら「相関」といった基本的な用語も当たり前のようにスルーせずに、噛み砕いて説明しているのは感心しました。
ひふみプラスも含めると、残高が急拡大しているので、投資経験の浅い人も意識しているとは思いますが。

また、銘柄選びの背景にあるマクロ的な観点もきちんと説明してくれるので、どうして今こういうポートフォリオなのかがよく分かります。
見せられない手の内ももちろんあるでしょうが、ファンドマネージャーとしての考えを、納得できるように明快に示してくれるのがいいところだと思います。

月に一度市場の動向をおさらいする意味でも役に立ちますね。

 
ひふみアカデミー2017年11月

運用報告の中で興味を持ったポイントです。

内需から外需、グロースからバリューへのシフト

本来ひふみは小売、サービスなど内需主体のイメージですが、円安や米国・中国といった海外景気の拡大を受けて、外需関連よりにシフト中です。
あわせて、バリュー株の割合を徐々に増やしています。(とはいえ、10月末時点でグロース:バリュー=3:1程度)

海外企業の調査は一層注力

アメリカ以外にも、海外の調査はやっていきたいとのことで、中国、ロシア、東南アジアの名前が挙がっていました。海外企業の調査を通じて、従来とは違う視点で日本企業の強みが見えるので、外国企業への投資そのものだけでなく、日本株の運用にもプラスの影響があるとレオスでは考えています。

以前、コムジェストの日本株担当のマネージャーの方が、グローバル横断的な視点の重要性を話していたのをふと思い出しました。

従業員にきちんと分配する会社を重視

業績も株価も好調なのに給料が上がらないのが今の問題です。儲かったらきちんと社員に配分する会社は、持続的に成長できるはずなので、給料やボーナスをしっかり上げて社員に報いている会社に投資していきたいとのこと。企業訪問時には経営者に「給料を上げているか?」と聞く機会が増えたそうです。

11月25日の運用報告会(東京会場)にも参加予定です。

【過去記事】