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iTrust新興国株式の第1期運用報告書をチェック

積立をしている「iTrust新興国株式」(ピクテ投信投資顧問)の第1期の運用報告書がアップされたのでチェックしました(決算日:2018年3月15日)。

同ファンドは、いわゆる新興国の中でも「労働人口の増加している国」に特化して投資を行うユニークなアクティブファンドです。ファンドの中味については下記記事でまとめています。

以下の数字は第1期末(2018年3月15日)時点のものです。

パフォーマンス

基準価額:11,044円(+10.4%)

ベンチマーク、参考指数はありませんが、設定日(2017年4月28日)以降のMSCIエマージングとの比較をしてみました。(代替として「eMAXIS新興国株式インデックス」を採用。2017年4月28日=10,000円として)

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まだ設定来1年未満なので、何とも言えませんが、ご覧のとおりMSCI指数にはだいぶ劣後しています。

ピクテによると、上昇率が高かった中国の組み入れがないのが置いていかれた大きな理由です。一方で、「金融」「素材」など、MSCIエマージングよりも組入比率の高いセクターのパフォーマンス改善で、今年に入ってからはよくなってきているとの分析。

足元のパフォーマンス、改善の兆し | ピクテ投信投資顧問株式会社

常に指数を上回れれば素晴らしいですが、「労働人口の動向」という大きな流れは、1年という短いスパンで業績や株価に反映されるものではないので、新興国株式全体の中でのこのファンドの良し悪しは、5年、10年単位で判断する必要があると思います。一国の成長率/インフレ率と為替との関係もあるので、円建てで見てどうなるか、という話も出てきます。

純資産総額

設定時(2017/4/28)は2.4億円、期末時点(2018/3/15)で約5.6億円とゆっくりとした歩みです。
販売会社がネット証券中心なのと、パフォーマンスが目立たないのでやむを得ないでしょう。あまり目立って急激にファンドが大きくなるよりはいいと思います。

なお、本ファンドは、資産の大半を占める新興国株式のファンドと、短期金融資産を保有するファンド2つに投資するファンドオブファンズです。メインの新興国株式ファンド(ルクセンブルク籍の「ピクテ・グローバル・セレクション・ファンド - グローバル・グローイング・マーケット・ファンド」)の純資産は2017年12月末現在で約30.5億円です。

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(交付目論見書より)

ポートフォリオ

・国別比率

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2017年3月末時点の資料と比較すると、南アフリカ、インド、ブラジル、メキシコの4ヶ国で約7割を占めているのは変わっていません。一方、UAEは9.4%から3%台まで大きく比率が下がりました。

・上位10社

同ファンドは、期末(3月15日時点)で13ヶ国の計109社に投資しています。組入上位10社は下記の通り。
以前見た7月末時点と比較すると、3社(マラヤン・バンキング、グルポ・メヒコ、スタンダード・バンク)を除き入れ替わっています。

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セクターは金融、素材、生活必需品、の順となっています。

運用報告書全体としては、事実の羅列で終わっていて、情報量はあまり多いとは言えません。ピクテは、個人投資家とのコミュニケーションも重視すると言っているので、国別比率の変化や、新規組入/売却の理由、めぼしい投資先企業の説明など、充実させてもらえるといいですね。

人口動向という大きな潮流から、長い目で見るファンドだと思います。引き続き積立をしながらフォローしていきます。

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