セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

クルミドコーヒーファンド出資者の集い・第1回「胡桃堂サロン」

西国分寺のカフェ、クルミドコーヒーが、隣駅の国分寺で2号店「胡桃堂喫茶店」をこの3月にオープンしました。

オーナーの影山知明さんの著書「ゆっくり、いそげ」に感銘を受けて、ミュージックセキュリティーズの「クルミドコーヒーファンド」で、出店費用の一部を出資と寄付で応援しました。

今回、オープンから半年が経ったということで、セキュリテの出資者向けの報告&交流会「胡桃堂サロン」の案内を頂きました。出来上がったお店を見るのは初でした。

まずは西国分寺のクルミドコーヒーへ 

せっかく国分寺に行くので、少し早めに出て、胡桃堂喫茶店の前にクルミドコーヒーに立ち寄りました。
クルミドコーヒーは、西国分寺の南口からすぐですが、落ち着いた雰囲気の場所にあります。人気のお店なのでふらっと行くと入れないこともあると聞いていましたが、平日の17時過ぎだったので、運よく座れました。

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どちらかというと紅茶派なので、オリジナルの「クルミドティー」と、名物の季節のスイーツ「クルミドケーキクリーム いちじく」を注文。

いちじくのジューシーさと、ふわふわ食感で優しい甘さのクリーム、生地のサクサク感・・、が絶妙なバランスで美味しいの一言でした。
地元や国産の材料を使っているのもありますが、何より丁寧に作っているのが伝わってきました。

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クルミドコーヒーは、ひとたびお店に入ると、おとぎの国に紛れ込んだような、別の時間が流れているような、不思議な空間です。
店内はさほど大きくありませんが、階段を巧みに使った間取り、インテリア、照明、什器、小物・・・全てから優しさ、包まれ感、みたいなものを感じました。また行きたいです。

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国分寺の胡桃堂喫茶店へ

胡桃堂喫茶店は、クルミドコーヒーのある西国分寺駅の一駅隣、国分寺駅の北口から徒歩6分の、北口商業エリアの一番東端あたりにあります。今年の3月27日にオープンした、2階建のレトロな雰囲気のお店です。

外観だけでなく、内装や家具にもアンティークや、歴史を感じる和洋のものをふんだんに使っていて、クルミドコーヒーとはまた別の落ち着いた雰囲気を作り出しています。

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胡桃堂喫茶店は、1階に「胡桃堂書店」が併設。2階部分はワーキングスペースとして使われたり、さまざまなワークショップが開かれるなど、カフェを起点に地域の人が集う「場」の役割を担おうとしています。最近も、2階のカフェスペースを小劇場のようにして演劇イベントを開催したとのこと。

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2階のカフェスペースで、夕食を頂きながら、店主の影山さんから、胡桃堂喫茶店の「これまで」「今」「これから」について聞きました。

スタッフさん達自ら作業に取り組んだ開店準備は苦労の連続で、オープン時期が遅れる事態となりましたが、オープンから今までの半年は、さらに大変だったそうです。

実際に開店してみると、予想外のことやお客さんからのいろいろな反応があり、メニューコンセプトや営業時間の変更、単価の見直しなど、試行錯誤しています。ファンドの出資者向けということで、売上などの具体的な数字の部分も含めて説明頂きました。

クルミドコーヒーや胡桃堂喫茶店のような、手間をかけて、丁寧に、手作りで思いをカタチにしていくお店は、画一的、定型的、効率的な店づくりを是とする大きなカフェチェーンのような店舗の対極にあると思います。
まさに影山さんの言う「植物を育てるような」もので、詳細な事業計画を作るよりも、予測していない事態や環境の変化に対応しながら柔軟につくっていくことが求められます。コンセプトがお客さんに伝わりにくい部分は、素直に「当たり前のことをシンプルに、丁寧にやる」という基本に立ち返っているそうです。

一方、いろんな試行錯誤をしながらも、半年で運営に手ごたえが出てきたということで、今後考えている展開についても語って頂きました。

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参加者との意見交換では、クルミドのファンの多さに改めて驚きました。今回のサロンは、昔からのクルミドコーヒーの常連さんも多かったようです。
店づくりや、メニュー、価格設定、イベントの企画内容など、、かなり具体的な意見が次々出されました。厳しめの意見も出ましたが、ファンならではの、なるほどという意見も多く、まさに「ファンもお店づくりに参加している」のを実感します。

出資者向けに、こういう場を設けて頂いたことに感謝しています。
国分寺は頻繁には行けませんが、同じテーブルの人と話しながら、胡桃堂に集う人達との出会いは大事にしたいなと思いました。今後も、今回のサロン、または違うかたちで関われたらいいなと思います。

影山さんの本「ゆっくり、いそげ」。これからの経済、お金、働くことのあり方を考え直すことができました。

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影山知明
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