セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

「セゾン資産形成の達人ファンド」のポートフォリオをおさらい

個人のリスク資産への投資で、約3割と最も比率が高いのがセゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」です。

世界の株式を対象とするアクティブファンドですが、直接株式を組み入れるわけではなく、いい運用会社の「ファンド」に投資するファンド=ファンド・オブ・ファンズです。

長期目線でいい会社をしっかり選ぶファンドが揃っていて、パフォーマンスもいいのですが、FoFsという仕組みや、投資対象ファンドが外国もので名前も長いので、少々取っつきにくい面があります。自分も、沢山投資している割には月次レポートを漫然と眺めていた部分もあり、整理してみました。

すでに達人ファンドのことは十分分かっている!という方は読み飛ばしてください。

投資先ファンドの配分割合

セゾン資産形成の達人ファンドは、現在9本のファンドを組み入れています。各ファンドへの投資比率を、過去半年の月次レポートから拾ったのが下記です。

ファンド名称は、運用報告書も参考に簡単な略称です。「コムジェスト日本株式」のように、概ね「運用会社名+投資対象地域(あるいは投資方針)」です。

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・米国株式中心:3本
 バンガード米国オポチュニティAB米国株式集中投資BBH・コア・セレクト

・欧州株式:1本
 コムジェスト・ヨーロッパ

・新興国株式中心:2本
 コムジェスト・エマージングスパークス・ワンアジア

・日本株式:3本
 コムジェスト日本株式、 スパークス・集中投資スパークス・長期厳選

グラフの通り、ここ半年では各ファンドの投資比率はほぼ変わっていません。
(過去には組入ファンドを入れ替えたり、追加したりしているので変わっています。)

達人ファンドの運用の特徴の一つが「逆張り」です。目標投資比率に合わせて、下がったものを買い、上がったものは購入ストップ/売却によりリバランスしているようです。

また、全体の2割以上を占めているのが「コムジェスト・ヨーロッパ」と「バンガード米国オポチュニティ」です。この2本がコアと言えます。

さらに、10%前後配分しているのが、米国株の2本「AB米国株集中投資」「BBH・コア・セレクト」と、「コムジェスト・エマージング」です。

以上5本で全体の8割を占めています。日本株式への配分割合は低めです(直近で約13%)。

投資対象ファンドの特徴

各ファンドの簡単なおさらいです。(   )内は正式名称。セゾン投信の解説ページはこちら
※組入銘柄数は12月度月次レポートより。変動します。

米国株式
  • バンガードUSオポチュニティ(バンガード 米国オポチュニティファンド) 
    米国の主に中小型株式に投資。銘柄数は約200と比較的分散。ベンチマークはラッセル3,000インデックス。
    (参考)バンガードのファンドページ
  • AB 米国株式集中投資(アライアンス・バーンスタインSICAV- コンセントレイテッドUSエクイティ・ポートフォリオ)
    投資先を絞り込む超集中投資ファンド(19銘柄)。ベンチマークはS&P500。
    (参考)米モーニングスターのファンドページ
欧州株式
  • コムジェスト・ヨーロッパ(ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA)
    ヨーロッパの成長企業に厳選投資(35銘柄)。
    コムジェストは、セゾン投信のセミナーで話を聴き、オフィスにも伺いました。その哲学は、徹底した調査と持続的な成長企業「クオリティ・グロース」の厳選です。
    達人Fには日本株、新興国のファンドも入っていますが、全て同じ思想で運用されています。運用チーム間のグローバルな連携も強みの運用会社です。
    コムジェスト・アセットマネジメント 高橋庸介社長との対話
新興国株式
  • コムジェスト・エマージング(ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA)
    新興国の成長企業に厳選投資(43銘柄)。
日本株式
  • コムジェスト日本株式(コムジェスト日本株式ファンド)
    日本の成長企業に厳選投資(39銘柄)。
  • スパークス・集中投資(スパークス・集中投資・日本株ファンドS)
    主に中小型株を対象に集中投資(33銘柄)。価値に見合わない割安な企業を探すバリュー的な色合いもあるファンドです。
  • スパークス・長期厳選(スパークス・長期厳選・日本株ファンド)
    大型株を中心に集中投資(16銘柄)。選りすぐりの企業を長期保有します。

2017年12月期の運用報告書もアップされています。今月は運用報告会もあるので予習します。