セルフ・リライアンスという生き方

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SALASUSU事業報告会~作り手と買い手の関係性という価値

認定NPO法人かものはしプロジェクトから、今年の春に独立した、NPO法人SALASUSUの初めての事業報告会に参加しました。

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SALASUSU(サラスースー)は、かものはしがカンボジアで2008年から行ってきたコミュニティファクトリー事業から生まれた団体であり、ブランド名でもあります。

シェムリアップ郊外の工房では、農村の貧しい家庭の女性達を雇用し、バッグやアクセサリーなどのアイテムを作りながら、職業訓練とライフスキル教育を行っています。

2008年当初は、かものはしプロジェクトのミッションである「子どもを売らせない」ための所得向上が主目的でしたが、カンボジア国内の児童買春問題がほぼ解決したことを機に、女性達をエンパワーメントするエシカルブランドとして、かものはしから自立しました。

“SALA”は「学校」、”SUSU”は「がんばって」という意味です。「ものづくりを通したひとづくり」がSALASUSUの理念です。

ライフスキル教育については、2年前になりますが、かものはし時代に青木さんからお聞きしました。

かものはしプロジェクトの「SUSU」クラウドファンディング成果報告会 | セルフ・リライアンスという生き方(旧書庫)

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今回は初の報告会ということで、代表の青木健太さん、ブランドマネジャーの横山優里さん、教育担当の須藤菜々子さんより、SALASUSUの理念と思い、当面の成果と課題、目指すべき方向、について率直に語っていただきました。

かものはし時代からのサポーターや、カンボジアの工房に実際に訪れたことのある人が多かったこともあり、リアルな深い部分まで聞けたのはよかったです。

一番共感したのは、ものづくりを通して、作り手と買い手がお互いを応援し合う温かい「関係性」をつむいでいくというSALASUSUの思いです。カンボジアの工房には、日本から毎年多くの人が訪れます。

バッグそのものの商品としての価値に、相手への共感や顔の見える関係性という価値が加わることで、作り手は働きかいを感じ成長し、買い手は豊かな気持ちになれます。私はカンボジアの工房に行ったことはありませんが、いろんな会社や商品と接してきた経験からはとても理解できます。

今まで当たり前だった、効率や経済性だけを優先してきた世界=資本主義に立ち向かう「小さなファンタジー」がSALASUSUだと青木さんは表現しました。

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この「小さなファンタジー」は、取り組みや地域、規模は違いますが、マザーハウス、IKEUCHI ORGANICや、クルミドコーヒーなど、多くの人たちが作ってきたものと文脈は同じだと思います。クルミドコーヒーの影山知明さんは「利用し合う関係から支援し合う関係へ」と言いました。

世界のあちこち、さまざまなレベルで、単なる「安さ」や「便利さ」の追求という軸ではない、「共感」や「関係性」をベースとする小さな経済圏が次々と生まれ、育ちつつあるのは間違いないと感じます。だから、SALASUSUもファンタジーではなく広がってほしいです。

SALASUSUの当面の目標は次の3つです。

- 工房の女性達の卒業サポートとロールモデルづくり
- 日本でのSALASUSUの販売を加速するための投資とマーケティング
- ライフスキル教育、トレーナー教育プログラムのカンボジア国内の政府機関や日系企業などへの展開

SALASUSUは、そのコンセプトのとおり、作り手と買い手がつながるエシカルなものづくりと、困難な環境にある女性達のエンパワーメントという2つの要素がかけ合わさっているところに、独自性と魅力があります。

私もバッグを持っています。たくさんの人に知ってもらえますように。

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