セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

セキュリテの「SABAR鯖街道よっぱらいサバファンド」に出資しました

とろさば料理専門店SABARが、福井県の小浜市と組んで、かつての名産だった小浜のサバを取り戻すための「小浜鯖復活プロジェクト」を始めています。

現在、セキュリテのファンドで、この小浜のサバを消費者に届けるための、SABARの新規出店費用や仕入資金を募っており、出資で参加しました。地域を投資で応援する「ふるさと投資」のひとつです。

実は昨年、別の「SABAR名古屋店ファンド」に出資し、現在も投資中です。投資家特典の食事券で、銀座店で脂の乗ったとろさばを頂きました。

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(SABARのとろ鯖寿司)

今回のプロジェクトの舞台となる小浜は、かつて「鯖街道」の起点として、若狭湾の良質なサバを京都に卸していた「サバの聖地」とも言われています。

日本遺産 御食国若狭と鯖街道 海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群

70年代頃まではサバ漁が盛んでしたが、乱獲などの影響で漁獲量は激減し、今や地元でも海外のサバを食べている状況です。小浜市と地元漁業者に、SABARも加わって、古くからの小浜名物であるサバを復活させよう、というのが今回のプロジェクトです。

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具体的には、乱獲につながる巻き網ではなく、定置網でまだ小さいサバ(市場価値が低いピンサバと言うそうです)を獲り、養殖で十分な大きさと品質のサバに育てます。それをSABARが仕入れ、全国のお店で私たち消費者に届けるというものです。

地元の漁師が獲り、地元の養殖業者が育てたサバを直接SABARが買い取るというスキームによって、中間業者や海外との取引がからまないので、地域にお金が落ち、全ての人に適正な利益が行きわたる仕組みとなっています。

小浜市役所のHP(2017/10現在)を見ると、トップページの目立つ場所でミュージックセキュリティーズの「ふるさと投資」へのリンクを張っていて、行政のやる気も感じます。

ちなみに、ファンド名の「よっぱらいサバ」は、エサ代の高さという養殖業の問題を解決するために、酒かすをエサに混ぜることから来ています。

上記ダイヤモンドの記事より。SABAR右田社長の言葉。

漁業者の所得を上げ、後継者不足を解決しようというのが、そもそもの発想でした。魚の乱獲によって所得を上げようとする漁業者自身が、漁業の仕組みを変えるというのは難しいわけです。一方、消費者も安い魚を追い求めるのではなく、漁業に興味を持ってもらうことが大切。消費者自身がクラウドファンディングを通じて投資し、漁業と養殖を体験したり、育てたサバを食べたりして応援することが漁業を変え、水産資源を守ることにつながります

地域の再生と、サステナブルな漁業の両方に役立つプロジェクトということで共感しました。

ファンドは2つあり、自分が選んだのは「よっぱらいサバファンド2」の方です。ファンド2は、阪急3番街の新規出店費用、銀座(既存店)の改装費、それに仕入費用に充てられます。

期間は4年間、事業計画に基づく償還率(源泉徴収後)は109.5%。投資家特典としてSABARの食事券がもらえます。

(追記)
リニューアルしたSABAR銀座店で出資者限定のパーティが開かれました。右田社長や小浜市の方も出席し盛り上がりました。


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