セルフ・リライアンスという生き方

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非営利団体・NPOの寄付適格性評価(格付け)サイト「ValueMaker」

NPOなどへの助成を行っているパブリックリソース財団が、非営利団体を格付けするサイト「ValueMaker」を開設しました。

社会的インパクト評価という点で面白い取り組みなので、ご紹介します。

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ValueMakerのFacebookページより)

ValueMakerは、社会課題に取り組む非営利団体を掲載し、寄付を募っていますが、掲載団体について「寄付適格性評価」という格付けを行っています。

寄付適格性評価は、以下の4つの大項目(領域)からなります。

  1. 目的
  2. インパクトの実践
  3. 財政と運営

4つの領域について、計17の評価項目があり、それぞれをスコアリングし総合評価、星3つで格付けします。イギリスのNew Philanthropy Capital(NPC)というシンクタンクが使っている手法を採用しているとのことです。

VakueMakerが面白いと思った点はいくつかあります。

・NPOの財務や運営体制面だけでなく、事業の成果(社会的インパクト)を重視している。

課題解決に対するプロセスや、アプローチ手法の革新性に注目している。

・変化への対応力や失敗から改善する力など、「人」や「組織文化」も評価対象としている。

実際の格付レポートの一部がサイト上で公表されているので、ぜひ見て頂きたいと思います。課題に対するプロセスと手法、成果とインパクト、組織文化について詳しく評価されていて、各団体の強みや特徴が分かりやすいです。

公表資料だけでなく、訪問して聞き取りも行っています。組織や資金規模の大小ではなく、企業で言うところの「持続可能な成長力」「ビジネスモデルの優位性」にあたるものをきちんと捉えようとしているのだと思います。

NPOは、企業と違って、利益ではなく、社会的なインパクトが事業の付加価値です。よくある財政面や運営の安定性のネガチェックだけでは、危ないNPOは分かっても、いいNPOは分かりません。

なので、社会的インパクトをどれだけ生んでいるか、そしてそれを生み出すプロセス、組織力に注目したこうした第三者によるNPO評価は、いいNPOに寄付が向かいやすくなるために、とても大事だと思います。

現在、ValueMakerでは、産後ママ向けのケアプログラムを行う「マドレボニータ」、高校生向けの学習支援を行う「キッズドア」、震災で被災した子供たちなどに教育バウチャーを提供する「チャンス・フォー・チルドレン」、それに、山林所有者や住民による自伐型林業を進める「持続可能な環境共生林業を実現する自伐型林業推進協会」の4団体が掲載されています。

どこも結構有名な団体ですね。今後、知名度がまだ低い団体も含めて、掲載されるNPOが増えていくと面白いと思います。寄付先選びの参考にします。 

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