書評
鎌倉投信の社長、鎌田恭幸さんの新著です。ご恵贈頂きました。ありがとうございます。 私が鎌倉投信の「結い2101」の積立投資を初めて間もなく11年です。今の「投資観」を形作った原点が鎌倉投信なので、共感しながら読みました。 お金を増やすことだけが目…
農林中金バリューインベストメンツのCIOで、「おおぶね」のファンドマネジャー、奥野一成さん監修の新刊です。 奥野さんよりお送り頂きました。ありがとうございます!(ご紹介遅くなりすみません) 本書は、奥野さんの名著「投資家の思考法」のエッセンスと…
半導体という大きな産業の全体像が分かる良書です。著者の菊地さんは、NECで長く半導体関連事業に携わった方。 ろくすけさんのブログで知りました。 菊地正典『半導体産業のすべて』を読む。 | ろくすけの長期投資の旅 四季報などをパラパラめくっていると、…
2024年から大きく制度が変わる新NISAの解説書です。著者の竹川美奈子さんから献本頂きました。ありがとうございます。 NISA制度は、約10年の紆余曲折を経て、ようやく制度の「恒久化」と非課税期間の「無期限化」というほぼ最終系にたどり着きました。 本書…
書店で目にとまって買いました。藤野英人さんはじめ、レオスの「ひふみ株式戦略部」が監修しています。 サブタイトルに「成長株をどう見極め、いつ買ったらいいのか」とあるとおり、成長株への長期投資を体系的に学べるテキストです。非常に分厚く、500ペー…
日本のアクティブ投資を30年以上にわたり牽引してきた、スパークス・グループのCEO阿部修平さんの著書を読みました。 本書は、スパークスの社内勉強会「バフェット・クラブ」での講義をまとめたものです。同社の投資哲学のエッセンスを分かりやすく知ること…
日本株の長期投資で資産を築きリタイアされた個人投資家、ろくすけさんの著書です。ツイッター、ブログはよく拝見しています。 「10倍株」とあるので「テンバガーを探せ!」と一発当てる投資本のように見えますが、そうではありません。素晴らしいビジネスモ…
元・楽天IR部長で、現在はクラシコムなどの社外取締役を務める市川祐子さんの新著です。昨年9月に、コモンズ投信の記念イベントで市川さんのお話を直接聞く機会がありましたが、改めて読みました。 「新しい10年」をつくる全ての人たちへ贈る「ESG投資で激…
長期投資についていつも学びを頂いている、「おおぶね」のファンドマネジャー、農林中金バリューインベストメンツのCIO・奥野一成さんの新著です。有難いことに献本頂きました。 2020年の「教養としての投資」の続編である本書は、長期投資の根幹となる「イ…
楽しみながら、企業の決算書を深く読めるようになると評判の本、「世界一楽しい決算書の読み方」。第2弾の「実践編」を買いました。著者は大手町のランダムウォーカー氏。 第1弾の前作は、いわゆる財務三表(B/S、P/L、キャッシュ・フロー計算書)の読み方そ…
セゾン投信の「セゾン共創日本ファンド」のファンドマネージャー、山本潤さんが共著で執筆した2019年の本です。山本さんの考え方を知る参考に読みました。タイトルが煽り系なのが残念ですが、中身は非常に真っ当な長期投資本です。 前半は山本さんが成長株の…
資本コストを理論と実務の両面から解説した本です。2020年に買って一度読みましたが、また読み直しました。 資本コストは、2018年の改訂コーポレートガバナンス・コードに取り上げられて以降特に注目されています。資本コストがなぜ大事なのでしょうか。 資…
ROE最低8%以上を提唱した「伊藤レポート」で有名な、伊藤邦雄氏の本です。 本書の目的は経営の普遍的テーマである「企業価値」に向き合い、企業価値をどういう情報を用いてどのように評価するのか、そしてそうした評価を経営戦略の策定にどのように反映し、…
ESGの中で一番分かりにくいのがG=ガバナンス、だと思います。Eは環境にいいこと、Sは人や社会にいいこと、と何となく言えても、ガバナンスについてきちんと説明できる人は少ないのではないのでしょうか。 著者の松田さんは書いています。 「マネジメントと…
ベストセラーになった会計本のご紹介です。2年前の3月に初版が出て、私が買ったのは「20版」でした。 著者は大手町のランダムウォーカーさん。Twitter上の会計クイズで有名な方です。 「実際の企業の決算書を様々な視点で読み解きながら、決算書のキホンのキ…
ファイナンスの入門書のご紹介です。 フリーキャッシュフローや資本コストなど、企業評価の基本的な部分をおさらいするために読みました。 簿記2級、中小企業診断士(財務)、不動産鑑定士試験(会計学)と資格試験で一通り勉強してきましたが、投資目線での…
ひさびさにいい書籍に出会いました。大津広一さんの「企業価値向上のための経営指標大全」です。 最近「企業価値の向上」という言葉が広まっていますが、企業価値の向上、という言葉は抽象的です。それを具体化するには客観的な数字で目標設定し、判断する必…
いつもお世話になっている、竹川美奈子さんの新刊のご紹介です。ご本人より献本頂きました。ありがとうございます! 本書は、2016年刊行の「一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門」の全面改訂版です。5年前もレビューさせて…
法改正により大きくリニューアルされるNISA(少額投資非課税制度)の解説本です。著者の竹川美奈子さんより献本頂きました。ありがとうございます。
「おおぶね」でお世話になっている、農林中金バリューインベストメンツのCIO・奥野一成さんより新著をお送り頂きました。ありがとうございます。 前著「教養としての投資」は大人・ビジネスパーソン向けのお金と投資の本でした。本書は10代向けのお金の教科…
いい会社をとことん選び抜いて、長期で投資する「厳選投資」の意義と有効性を説いた本です。 コモンズ投信の渋澤さん、伊井さん、NVICの奥野さん、みさき投資の中神さんなど、日本を代表する「厳選投資」な人達が執筆しています。
ファンダメンタル分析関連の書籍の紹介です。著者は、運用会社でバイサイドアナリストをされている松下敏之さんと高田裕さん。2017年に出た本で、界隈では結構有名なのでお持ちの方も多いかもしれません。 外資系アナリストが本当に使っている ファンダメン…
地球温暖化が進んだ先に何があるのか。デイビッド・ウォレス・ウェルズ氏のショッキングな著作です。江守正多さんの解説を借りれば、「気候変動によるリアルな未来図を提示した警告の書」です。 さまざまな社会の課題の中で、気候変動や温暖化の問題ほど「大…
近内悠太さんの「世界は贈与でできている」を読みました。「贈与」という言葉が目に留まり、思わず手に取りました。 生きる意味、仕事のやりがい、大切な人との関係性・・・ お金では買えない、経済合理性では説明できないけれど人生に必要なもの。これらは…
財務的リターンと社会的インパクトを同時に追求するインパクト投資においては、社会的インパクトの測定、評価が不可欠だと言われます。 ただ、実際にインパクト評価ってどうやってやるの?という疑問がいつもありました。 そこで見つけたのがこの本です。イ…
「おおぶね」ファンドシリーズを運用する、農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)のCIO、奥野一成さんの待望の著書が出ました。ご本人からお送り頂きました。ありがとうございます。 「売らなくていい会社しか買わない」長期投資を実践する奥野さんです…
夫馬賢治さんの新刊、「ESG思考」を読みました。夫馬さんは、株式会社ニューラルの代表で、サステナビリティ経営やESG投資に関するコンサルティングを手がけます。運営サイト「Sustainable Japan」はよく拝見しています。 E(環境)・S(社会)・G(企業統治…
ESG(環境・社会・ガバナンス)が広まっています。投資の世界でも、経営の世界でも、非営利の人たちからも「ESG」という言葉が聞かれるこの頃です。 一方で、ESGって何?という問いに対する明確な答えはなかなか見つかりません。そんな問いに分かりやすく答…
農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)さんが京都大学で開講している寄附講義「企業価値創造と評価」の講義録・第三集が出版されました。 「米国株式長期厳選ファンド」を通じてご縁を頂いた、同社のファンドマネージャーであり、編著者である奥野一成さ…
国内初の本格的なマイクロファイナンス機関、日本版グラミン銀行「グラミン日本」が昨年9月に事業を開始しました。設立イベントにも参加させて頂きました。 グラミン日本の設立に際して、クラウドファンディングを応援したのですが、リターンで頂いたのが理…