セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

コモンズ投信に口座開設

日本株への投資の一つに、コモンズ投信が運用する「コモンズ30ファンド」を加えることにしました。 今まで、TOPIXのETF中心だった日本株への投資の一部を振り向けます。 コモンズ30を運用先の一つに加える理由です。

1.アクティブファンドにも興味が出てきた

長期投資の味付けとして、日本株ならアクティブファンドを買ってみるのも悪くないかなと最近は感じています。実際に、去年から鎌倉投信(結い2101)の積立もしています。 外国の個別株やアクティブファンドへの投資は、自分の能力面、情報収集の問題、コスト面などから困難です。 一方、身近な日本株なら、ネットでも投資先企業のイメージがすぐにつかめます。直販投信なので、ファンドの運用状況や投資先企業の状況についても積極的に開示されています。 もちろん、相対的に高い信託報酬その他コスト控除後のリターンで、長期的にTOPIXを上回れるかどうかは、10年20年経ってみないと分かりません。 コスト面は末尾をご覧ください。

2.運用方針に納得できた

先日、コモンズ投信のオフィスで社長の伊井さんのお話を直接伺ってきました。 コモンズ30ファンドの特徴は、最低限の分散をしつつも、上場企業3,400社の中から選んだ30社程度に集中投資する点です。 集中投資をうたっているアクティブファンドは少なく、投資先の評価の仕方や、投資委員会による合議制を含めた銘柄選定プロセスにも納得できました。 銘柄入れ替えは年間1割程度と少なめで、基本長期保有であることも評価ポイントです。

3.運用実績はまずまず

2009年1月以来の設定来リターンは89.9%(3月末現在、税引前・分配金込)で、まずまず好調です。(同期間のTOPIXは47.1%) 一方、ここ1年はTOPIXにやや置いていかれています。 ベンチマークは設定されていませんが、参考まで、対TOPIXでの勝率は、TOPIX上昇月が4割強、TOPIX下落月が75%とのことで、今のところ、どちらかというと下げ相場に強いようです。 参考まで過去5年、直近1年のチャートです。
(Yahooファイナンスより。青がコモンズ30、赤がTOPIX) (過去5年) (過去1年)

また、コモンズ30は資金流入の安定感も特徴で、日経マネーの「1億人の投信大賞」でも3位に入っています。 (モーニングスターの資金流出入グラフより)

さらに、当ファンドは、いわゆる大企業、大型株中心のため、相対的にTOPIXと値動きが近づく面がある一方、今後資産額が増えていった場合にも運用がしやすいというメリットもあると思います。

4.運用会社と波長が合いそう

感覚的な話ですが、アクティブファンドを長期保有の対象とする場合、過去のパフォーマンス実績だけでなく、「運用している人に親しみがもてるか」「ここに自分のお金を素直に預けられるか」という気持ちの面も大事な気がします。 まだ投資していないので第一印象に過ぎません。ただ、少なくとも現時点では、伊井さんのお話に関心、共感がもてました。 直販投信でないとなかなかこれを判断するのは難しいかもしれません。

5.SBI証券ほかネット証券でも購入できる

コモンズ投信のいいところの一つは、直販でありながら主要ネット証券(SBI、楽天、マネックス)でも購入できる点です。(その他ソニー銀行などでも買えます) ただ、口座開設者限定の各種イベントに参加したい人は口座を作る必要があります。 実は今度の日曜日の5周年記念イベント(コモンズ30ファンド5周年フォーラム)に参加したかったというのもあり、口座開設することにしました。 ただ、積立設定はせず、いったんスポット購入した後は、主にSBI証券経由で購入していく予定です。 投信マイレージ(SBIポイント)も付きますし、他の投信や株式も購入している場合には、経済的にも管理面でも便利です。 ※なお、コモンズ30ファンドについては、リンク先のモ人さんのブログで詳しくまとめ、分析されています。 一連の記事でコモンズ30のことはバッチリではないでしょうか。 【コモンズ30ファンド】について~その一・基礎事項編~ | これが我が家の生存戦略 上記以外にも、他の直販投信と比べた(現時点での)弱みも含めてかなり詳しく書かれていて、勉強させてもらいました。

コモンズ30ファンドの実質コスト

最後に、コモンズ30のコストです。 信託報酬は、税抜1.15%(税込1.242%)です(純資産総額300億までの部分)。 信託財産留保額はゼロ、直販またはSBI証券等の場合、販売手数料もゼロです。

また、アクティブファンドということで、直近3期の運用報告書から実質コストを見てみました。 当時の消費税率5%で計算したところ、
・第3期(2012年1月決算) 1.43%
・第4期(2013年1月決算) 1.44%
・第5期(2014年1月決算) 2.02%

直近期はかなり高めです。伺った限りでは、日本株のボラティリティーが高まり、売買回転率が増えたことによる、売買委託手数料の増加が理由と思われます。

消費税が8%となったことも含め、平均的には、1.5%前後?と予測しますが、アクティブファンドに投資する以上は許容しないといけない数字かと考えています。