セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

NPO法人テラ・ルネッサンスの会員になりました

先日、NPO法人テラ・ルネッサンスの創設者である鬼丸昌也さんの講演をお聞きして、とても共感できたので、ささやかですが、毎月1,000円を寄付する「ファンクラブ会員」になりました。

早速、入会のお礼とともに2013年度の活動をまとめた年次報告書が送られてきました。
企業の株主になると、同じような年次報告書が送られてきますが、NPO法人への寄付は初めてなので、興味深く読みました。



年次報告のメインは、主要なプロジェクトの目的、成果の説明です。

個別案件ごとに、定量的(期間、費用、受益者数など)と定性的な面の両方から、詳しく説明されているので、どのようにお金が使われ、役立っているのかよく理解できます。

例えば、「カンボジア地雷埋設地域教育支援プロジェクト」であれば、カンボジア北西部の地雷原周辺にある、いくつかの村の小学校で、図書室や貯水タンクなどを整備し、約650人の子どもたちを支援しました。かかった費用も、地域ごと、事業ごとに内訳が出ています。

同じく月額定額寄付している日本ユニセフ協会の年次報告書と比べると、ページ数も倍以上(約40ページ)ありますし、冊子のサイズも大きく見やすいです。個別の事業についての具体的な説明も多いのでイメージがつかめます。
もちろん、事業規模や事業の範囲が全然違うし、ユニセフはNPOではないので、単純に比較できませんが。

※NPO法人は、法律に基づき事業報告書の提出義務があります。
例えば、横浜市のHPを見ると「各事業の内容、日時、場所、従業者数、受益対象者、支出額を記載すること」、とされています。
横浜市 7-(1) 毎年提出する書類(事業報告書等の提出)



そのほかに、感心したのは、テラ・ルネッサンスの組織紹介ページです。
日本国内だけでなく、カンボジア、コンゴ、ウガンダの現地スタッフの人たちも含めた全職員のお名前、顔写真と役割が載っています。



例えがいいかどうか分かりませんが、企業で言えば、ユニセフなどはトヨタやソニーのような超大企業、テラ・ルネッサンスは上場したて、あるいはこれから上場を目指すベンチャーのような位置づけになると思います。

規模が相対的に小さいからこそ、「顔の見える」広報を意識しているのでしょう。
これはとても大事なことだと思いますし、支援する側も、実際にサポートしている実感が持てます。

ひと口に寄付、といっても、いろんな分野で大小さまざまな団体やNPOがあるので、どこにするか迷います。
事業内容がどの程度詳しく、分かりやすく開示されているかどうかを見てみるのも一つだと思います。

テラ・ルネッサンスのHPでも、PDFで開示されています。
定款・年次報告