今日は「マネーの会」のセミナーに参加しました。
5月24日 マネーの会 節税!個人事業主編(事業・不動産限定)
今回は、真崎正剛さん(税理士・社労士)を講師に、個人事業主や不動産所得がある人の節税を学びました。
自分は現在個人事業主で、収入のメインは事業所得です。以前投資物件も持っていたので(→現在の自宅マンション)、不動産所得も申告経験があります。
税理士さんからみたホンネベースの話が満載だったので、個々の具体的な内容は書けません。
考え方の柱と、重要と感じたところをメモしておきます。
各種公的制度を使い倒す
節税というと、とかく「何をどこまで経費にできるか」と考えがちです。もちろんそれも大事ですが、税務上グレーなところまで頑張っても、リスクの割には得るもの(実際の節税効果)が大きくなかったりもします。
節税したいなら、まずは小規模企業共済、中小企業倒産防止共済、さらに個人型確定拠出年金など、国のおトクな制度を賢く使うのが最優先とのお話でした。
私も小規模企業共済や個人型DCに加入していますし、とても賛同します。
これらは、年間何十万円単位の掛金の全額控除など節税効果が非常に大きく、自営業者の特権とも言えます(個人型DCは厳密には違います)。
将来独立したい方は、まずは知っておく必要があると思います。もちろん制度にはデメリットもあるので、トータルに勉強するのが大事です。
処理の継続性と「説明できるかどうか」
個人事業の場合、法人と違って、仕事と生活が明確に切り分けられません。
自宅で事業をする際の家事関連費用(家賃や水道光熱費など)の按分割合や、日々の支出をどこまで事業の経費として計上するかは、事業の内容によってケースバイケースです。
自分は自宅と事務所が別で、車もないので、家事関連費の問題は少ないものの、経費についてはよく悩みます。
したがって、ある程度の目安はあるものの、税理士も税務署も、一概に「これが正しい」「ここまではOK」という基準は示せないそうです。
だからこそ、
・その時々の都合によって会計処理を変えずに、一度決めたら同じやり方を継続すること
・根拠となる資料とともに、(その支出を経費とした理由を)自分なりにきちんと説明できること
の2つを押えておくことが大事です。
前者(継続性)は税務上のルールとして決まっている項目も多いです。
不動産投資の節税の要は「減価償却費」
減価償却費は、固定資産税、借入金利とあわせた三大経費の中で、唯一ある程度コントロールができ、かつ、計上した分の現金がキャッシュアウトせず手元に残るので、不動産の節税上はキーになります。
借入期間と減価償却費のバランスや、ローン返済と減価償却を含めた資金繰りシミュレーションの大切さなど、毎日仕事で不動産に接していても、鑑定士は税金の観点から見ることが少ないので参考になりました。
不動産投資の税金の話はボリュームが大きいし、副業で不動産投資という人も多いので、単独でも十分充実したセミナーになると思います。
副業で不動産を所有している参加者の方も多く、懇親会では不動産話で盛り上がりました。
出金伝票の使い方や交際費の支出など、個人的に気になっていた事柄も聞けてよかったです。
真崎さん、主宰の中村薫さん、ありがとうございました。
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