セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

鎌倉投信・第6回「結い2101」受益者総会(その1)

京都の2日目(9/5)は、今回の京都行きのメイン目的だった、鎌倉投信の受益者総会でした。会場は、2年前の総会と同じ京都国際会館。

私個人は、前回の第5回(横浜)に続き2回目の参加です。
今回は、総会ボランティアスタッフにも申込んで、運営のお手伝いもしたので、去年とはまた違う感覚で参加しました。

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今回の総会のサブタイトルは「循環型社会創造元年」でした。
「循環」とは鎌倉投信の投資先選定の3つのコンセプト(人・共生・匠)のうちの「共生」を表すキーワードです。

具体的には、
物の循環」(リサイクル、リユース)
水と営みの循環」(農林水産業)
地域の循環」(人・物・お金の地域内での自立的サイクル)
という3つの観点から、社会と共生し、価値を生み出している投資先の「いい会社」を中心に、企業展示や、経営者の方々のお話がありました。

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(準備中の会場。)

●「結い2101」第6期の運用報告

第6期(2014/7/23~2015/7/21)は、FM新井さんの書籍やテレビ出演(NHKプロフェッショナル)の影響もあってファンド規模が大きく伸びました。
第5期末からの1年間の変化です。

純資産総額
101.74億円 → 184.31億(+81%)
増加の内訳は、入金の純増が約40億、株価上昇が約43億で、現金比率の多い結い2101にとっても、株価上昇はかなり寄与しています。

口座開設者 
7,829人 → 12,405人(+58%)
※うち定期定額購入(積立)は7,603人(全体の6割)

組入銘柄数 
48社 → 50社
(新規組入4社)
日本環境設計(非上場、社債)、カヤック、リオン、モリタホールディングス
(除外2社)
みらい教育研究所(非上場、会社清算により償却)、アメニティ(グリーンシート制度廃止を踏まえた非公開化、全売却)

なお、決算終了後に、耕作放棄地を貸し農場として再生している、マイファーム(非上場)の社債を購入しましたので、現在は51社です。

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新規組入のモリタホールディングスは、消防車のメーカーで、鎌倉投信としては「輸送用機器」の業種区分は初だそうです。

新井さんによると、前期は株価が高いこともあって、新規の組み入れが難しかったが、多少マーケットが下がってきたので、今期はもう少し増やしたいとのことでした。具体的な検討先も数社ある模様なので楽しみです。

株式比率
57% → 62%
前期は株価自体は高いものの、じわじわと上がり続ける(ボラティリティの低い)相場だったので、ルール通り株式ウェイトを上げました。

一方、ここ最近は市場の動きが大きく、目標リスク10%を超えてきているので、足元の株式比率は少し下がり60%前後とのこと。

・パフォーマンス
結い2101の設定来の各月(2010年5月~2014年7月)を起点として測った年次リターンの最大値・最小値・平均値を、各資産クラスと比較したのが下記です。

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(第6期交付運用報告書より)

年次リターンは、最大が+35.9%、最少が▲0.5%、平均が+12.2%です。
図のとおり、結い2101のブレの小ささが改めてよく分かります。
上記期間で、年リターンがマイナスとなったのは1回だけだそうです。(新井さんも「できすぎ」「たまたま」と謙遜していました。ここ数年の相場環境ももちろん大きいです)

今後本格的な下げ局面がもし来れば、結い2101の強みがより発揮されるのではないかと思います。

・取引コスト、売買回転率
取引コスト:約5bps(0.05%)。
運用報告書によると、第6期の売買手数料を含む実質コストは1.128%です。

売買回転率:前期0.79 → 今期0.71
結い2101は、リスクをコントロールしながら、日々細かく売買を行っていますが、分母の資産残高が増えていることもあって低めを保っています。

・分配金
第5期は初の分配金を出しましたが、今期はゼロです。

前半はここまで。
運用報告以外のパートは後半の記事をご覧ください。