ミュージックセキュリティーズの運営する「セキュリテ」のファンドに初めて投資しました。
投資したのは、奈良県の東吉野村で小水力発電を行うプロジェクトです。
本ブログでセキュリテを取り上げるのは初めてなので、そもそも、「セキュリテ」とは・・・
【セキュリテとは、ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営するマイクロ(少額)投資のプラットフォームです。
皆様には、好きな事業を選んで、1口数万円の少額からご出資頂けます。国内外の魅力的な事業者の方々が、誇り高くこだわった商品・サービスを生み出すために必要な資金と仲間を募集しています。】
(「セキュリテとは | セキュリテ - マイクロ投資プラットフォーム ミュージックセキュリティーズ」より)
ミュージックセキュリティーズは、社名のとおり、当初はミュージシャンを応援するファンド事業に始まり、事業者向けのファンドや、被災地応援ファンド、マイクロファイナンスファンドなど分野を広げてきました。
自分の応援したい事業に直接資金を出せる仕組みで、もともと関心がありました。
たくさんあるファンドの中で、面白そうなものを見つけたので始めることにしました。
東吉野村 つくばね小水力発電復活ファンド
大正初めから、昭和38年まで存在した「つくばね発電所」を、小水力発電所として蘇らせ、過疎が進む東吉野村の林業活性化や地域おこしを目指すプロジェクトです。
投資は匿名組合出資の形式で、われわれ出資者は、事業を運営する「東吉野水力発電株式会社」を営業者とする匿名組合員となります。
発電所の建設工事など事業費2.2億円のうち、セキュリテ経由の資金調達は5,250万円を予定しています。今日現在、すでに95%以上の出資が集まっています。
出資は1口31,710円~(手数料込み)、投資期間は5年です。
自分は1口出資しました。現地ツアーも予定されているそうです。
小水力発電所の発電能力は計画82kW(年間180世帯分)で、電力は関電に販売されます。予定通り発電が進み、売上が上がれば、投資家に分配されます。事業計画上は、償還率112%(源泉徴収後)となっています。
ただし、これは確定しているわけではなく、元本保証もありません。また、中途解約はできません。
(参考)最新のセキュリテニュースによると、過去の償還済ファンドの実績(2015/10/31時点)は次のとおりです。
・償還済本数:122本
・償還率(投資家特典・現物分配含む)の平均:113.5%
・償還率(投資家特典・現物分配含む)の100%以上比率:88%
今回初めて匿名組合出資の形態を経験しましたが、手続きは結構簡単でした。
ネットで会員登録したら、ファンドを選んで、出資金を指定口座に入金するだけです。
別途本人確認が必要ですが、HPで免許証写真などを送信すると、自宅に本人確認番号が届くので、それを入力すれば完了です。
一般の証券会社での口座開設と比べてもラクかもしれません。
ところで、セキュリテの仕組みは、投信や株式とは違って、「資金が必要な人に直接お金を届ける」「自分の出したお金の使われ方が見える」ある意味で究極の直接金融です。
個人の投資に占めるポジションはまだまだマイナーですが、金融の本来の役割を考えると、お金の使い途のひとつとして、こういう仕組みがもっと広まってもいいと思います。
最近は投資型のクラウドファンディング事業者なども増えてきていますし、大きな流れとしてはそちらに向かっているような気がします。