セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

鎌倉投信(結い2101)運用報告会(2016年4月)

4/9に鎌倉投信の「結い2101」の運用報告会に参加しました。
鎌倉の社屋は1年ぶり。

2015年度の運用の振り返りと、新しく組み入れた会社、運用手法の改善についての説明でした。



●結い2101の運用状況

※2015年3月末 → 2016年3月末
・純資産総額 
 140億 → 228億(+62%)
・顧客数
 9,089人 → 15,604人(+72%)
 うち定期定額購入(積立)5,760人 → 9,354人
・株式比率
 63.9% → 53.4%
・投資先の「いい会社」(組入銘柄数) 
 58社(うち非上場6社)

今回の運用報告会は初参加の方が多く、すそ野の広がりを実感しました。
また、積立の人の比率が増えているのもいい傾向です。




●新規組入企業

ユーグレナ、浜松ホトニクスが投資先に加わりました。

ユーグレナは、結い2101の以前の投資先である雪国まいたけから、バングラデシュの緑豆プロジェクトを2014年に引き継いでいます(グラミンユーグレナ)。また、現地の子どもたちにミドリムシ入りクッキーを配る栄養改善プロジェクトも進めるなど、事業の社会性を評価しての組み入れです。

浜松ホトニクスは、「スーパーカミオカンデ」にも使われている光検出器で世界9割シェアの電子部品メーカーです。「全員研究者体制」を掲げる研究開発企業で、「匠」の視点での組み入れです。
4/13現在の時価総額は約5,200億で、結い2101の中では大型銘柄です。


●運用手法の改善

結い2101は、年率リスク10%以内を運用目標に設定しています。基準価額の変動が大きくなると株式比率を減らし、リスクを抑えます。これだと分かりやすい反面、株価が安定して上がり続けたり、高止まりの局面でも、株式比率を高めてしまう問題がありました。

そこで、今までのルールに加えて「基準価額(時価)と簿価ベース基準価額の乖離率20%以内」ルールを導入します。ファンド全体の含み益が20%を超えてきたら株式比率を下げて、調整局面での下落リスクを抑えます。
もともとリスクが低いファンドですが、さらに高値買いを減らす取り組みということで賛成です。


●マイナス金利と現金運用について

結い2101はキャッシュ比率が高く、マイナス金利の影響は気になるところ。もともと現金の運用先だったコール翌日物の金利がマイナスになる事態も出てきたので、最近「無利息金銭信託」を使い始めたとのこと。

ただ、金銭信託も4月中旬から手数料がかかり実質マイナスとなるので、当面はコールと両方併用します。今のレベルなら運用上は問題ないですが、マイナス幅がさらに拡大した場合に備え、次なる手も一応検討しているそうです。


報告会の最後に、新井さんがある投資先の社員さんのスピーチ映像を見せてくれました。これが感動モノで、受益者総会で流してもいいかと思いました。今後の報告会に参加予定の方はお楽しみに。

受益者総会は9月10日に、一昨年と同じ横浜大さん橋ホールで開催予定です。めったに会えない経営者の登壇も企画中で楽しみです。

ウグイスの鳴き声と散り際の桜も楽しめた鎌倉でした。


(鎌倉投信の敷地内の桜の木。)