地雷撤去支援や元子ども兵の問題に取り組んでいる、認定NPO法人テラ・ルネッサンスが、Readyforでクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げました。
こちらのページです。
コンゴ紛争を生きのびた女性たち 幸せな洋服屋さんプロジェクト(小川真吾/認定NPO法人テラ・ルネッサンス 理事長) - READYFOR (レディーフォー)
テラ・ルネッサンスの活動拠点のひとつが、アフリカのコンゴ民主共和国(かつてのザイール)です。
先の大戦以降最悪の戦争、アフリカ大戦とも言われる90年代後半からの「コンゴ紛争」で500万人以上もの人が犠牲になった地です。テラ・ルネッサンスと関わるまでほぼ知りませんでした。
コンゴ紛争についての参考記事。
鉱物資源やレアメタル(コルタン)が豊富で、各国の利害が絡んで被害が拡大しました。
なぜコンゴを血で染める戦争は続くのか?:知られざるハイテク産業の裏の顔|WIRED.jp
土井香苗さんの2010年当時の記事。非人道性という意味でも、現代のこととは思えません。
人間を傷つけるな!「第13回 世界最悪の犠牲者を出しているコンゴ民主共和国 - WEBマガジン[KAZE]風
テラルネでは、紛争を乗り越えたけれど体も心も大きなダメージを受けた女性や子どもたちを支援しています。事業のひとつが、収入確保と自立支援のための、女性に対する洋裁技術の指導です。
コンゴ事務所長、テオフィーさんの動画メッセージです。
今回のクラウドファンディングで調達した資金は、現地の約60人の女性に、洋裁の職業訓練や店舗の開業準備に使われます。
先日のSATOYAMAエキスポでも理事の鬼丸さんからお聞きしましたが、テラ・ルネッサンスの、一方的に助けるのではなく、自立をうながす寄り添う支援に共感して応援しています。今回のクラウドファンディングにも参加しました。
紛争鉱物の問題は、かなり改善されてきているようですが、日本で便利な暮らしをしている自分にとって無関係とはいえません。
ちょうど九州の地震があったりして、人々の関心が海外にやや向きにくい状況ではありますが、ぜひ目標達成してほしいです。
ところで、クラウドファンディングは、事業者(今回はReadyfor)に結構な手数料が引かれるので、より多くのお金を届けるためには直接寄付した方がいいのでは、という話もあります。寄付金控除も受けられません。
一方で、NPOから見ると、単なる資金調達の意味合いだけでなく、活動を広く知ってもらえるPR効果が大きいと思います。なので、支援者としても、直接寄付とは違う応援の仕方として積極的に参加していく意味はあるでしょう。