日本株式クラスで、新たに「三井住友・中小型株ファンド」を購入しました。
先日「コツコツ」の勉強会で、三井住友アセットマネジメント(SMAM)のファンドマネージャー・木村忠央さんの話を聴いたのがきっかけです。
==== 中小型株ファンドの運用哲学と運用プロセスは勉強会の記事リンクをご参照。
投資した決め手は、相場に流されず「ブレない」運用を徹底して続けていることです。
中期の業績予想とリスク要因から絶対的な目標株価水準を設定し、小さくても強いビジネスモデルを持つ企業を割安に買って待つ運用スタイルです。
ファンドマネージャー木村さんの話を聴いて、運用理念と日々の運用行動がきちっと一致していることがよく分かりました。加えて、木村さんの人となり、運用者として信頼感が持てたことももちろん評価ポイントです。
(過去記事)
「投資信託をもうちょっと身近に感じてみよう」勉強会・第1回(三井住友アセットマネジメント・木村忠央さん)」
●三井住友・中小型株ファンドのポートフォリオ
現在の組入銘柄数は77社と絞り込まれています。
5月末時点と、3ヶ月前、半年前の上位10銘柄です。(クリックで拡大)
入れ替わりが多いように見えますが、基本的に全銘柄を等金額で保有するポートフォリオのため、上位10位にあまり意味はありません。
市場別比率は、意外に一部が高く約9割です。
景気や為替の影響を受けにくい銘柄が多く、サービス業、小売業が4割以上となっています。株式比率は常時高めで、基本はほぼフルインベストメントです。
●パフォーマンス
木村さんが「パフォーマンスは売らない」と言うとおり、パフォーマンスは結果に過ぎませんが、一応確認しました。
イボットソンの「投信まとなび」のデータです。(2016/5末時点)
<左側>三井住友・中小型株ファンド
<右側>「国内株式・中小型成長型」カテゴリーの平均(投信まとなびの分類)
・トータルリターン
(3年)84.3% > 51.0% (64本中9位)
(5年)211.2% > 150.9% (62本中9位)
・シャープレシオ
(3年)1.52 > 0.91
(5年)1.61 > 1.04
・インフォメーションレシオ
(1年)0.86 > 0.73
(3年)1.03 > 0.11
(5年)1.21 > 0.36
パフォーマンスはまずます優秀です。特に、3年、5年のインフォメーションレシオは1を超えていて、相対的に低いリスクで効率的に超過リターンを挙げています。
ただし、過去のことなのでもちろん将来は分かりません。
<その他基本情報>
・設定日:2003年9月30日
・純資産総額:1,272百万円(2016/7/5)
・信託期間:無期限
・信託報酬:1.62%(税込)
直近期(2015年9月25日決算)の実質コストは1.792%。
売買回転率は、直近期は1.70とやや高めなので継続ウォッチします。
いつものSBI証券ではノーロードで買えます。
SMAMはいわゆる「大手・系列」の運用会社ですが、直販(SMAM投信直販ネット)を始めたり、いち早く「フィデューシャリー・デューティー宣言」やアクションプランを公表したり、さらにはファンドマネージャーを積極的に紹介したりと、個人投資家との向き合い方においては他と一線を画しています。
全体の資産配分もみながら、積立も検討します。