セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」がサービス開始へ

非上場のベンチャーや中小企業に、個人が少額から投資できる、株式投資型のクラウドファンディングサービスが始まることになりました。
新サービスの名称は「FUNDINNO(ファンディーノ)」。

現在事前の投資家登録を受け付けています。とりあえず登録してみました。



FUNDINNO(ファンディーノ)を運営するのは、日本クラウドキャピタルというFintechベンチャーです。10/13に、株式投資型クラウドファンディングの運営に必要な金商法上の「第一種少額電子募集取扱業者」の登録を完了しました。

同社は、「日本に新たな企業支援のシステムを構築する」こと、「ベンチャー・中小企業の資金調達環境を改善しさらに企業の成長を包括的に支援することで日本経済の活発化に貢献する」ことを目標に掲げています。

ファンディーノは、クラウドファンディングのうち「投資型」の中の「株式型」にあたります。
そもそもクラウドファンディングは、
・金融商品に該当しない「寄付型」「購入型」
・分配金など金銭のリターンが伴い、金融商品として規制を受ける「投資型」(貸付型、ファンド型、株式型)
に大きく分かれます。

前者はReadyforやCAMPFIREなどのいわゆるクラウドファンディング事業者、後者はソーシャルレンディング各社やセキュリテ(セキュリテはクラウドファンディングとは自ら言っていませんが)が代表的です。

投資型のうち、未上場企業の株式に直接投資できる株式型は、2014年の法改正以降可能となりました。
しかし、投資家一人1社あたり年間50万以下、発行総額1億円未満という少額要件があるうえ、発行企業のDD・審査や、コンプラ体制の整備など、投資家保護のために求められる負担が重い事情もあるらしく、準備中の会社はあるものの、実際にサービス開始に至った事業者はいませんでした。

(参考)
株式投資型クラウドファンディング | 日本証券業協会
投資型クラウドファンディングとは? 金商法改正の概要と実務上の課題

そんな中で、FUNDINNOは、初の株式投資型のスキームになります。

動画で簡単にサービスが紹介されています。
一定の審査をクリアした企業が、FUNDINNOのサイト上で投資家向けに資金を募ります。満額になると投資成立となり、株式が投資家に発行されます。プラットフォームの雰囲気は、既存のクラウドファンディングに似ています。

オンライン上でのIRや、投資家間の交流も考えているようです。また、投資先企業が要件を満たせばエンジェル税制の対象にもなるとのことです。



法令で投資額が限られているので、ベンチャー投資で一攫千金!という層には物足りないかもしれませんが、逆に、共感や応援に基づくお金が集まる可能性もあると思います。
とはいえ、未公開株なので、一般的には相当にハイリスクですし、逆にIPOが出口なら大きいリターンにつながるかもしれません。

具体的な投資先企業はまだ公開されていないので、投資するかは未定です。
なお、投資家登録自体は、ネット上で証券会社の口座開設のようないくつかの質問に答えると、数日で登録用のハガキが送られてきて完了しました。

グリーンシートという試みもありましたが、中小・ベンチャー企業が、従来の融資やVCだけでなく、個人から直接資金を調達できる新しい仕組みとして注目しています。