セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

Forbes JAPAN 8月号でクラウドファンディング・寄付の特集

雑誌「Forbes JAPAN」の8月号は、「新しいお金の使い方」と題して、クラウドファンディングや寄付を特集しています。50ページ近くで力が入っています。

応援している人や団体もたくさん載っていました。



寄付文化が未成熟だ、と言われている日本でも、多数のクラウドファンディングサイトが生まれ、「共感」「応援」に基づく個人の多額のお金が動いています。

Forbesは、この新しいお金の流れを「自己満足投資」と定義しています。

『名もなき「人の思い」の集合体が社会を変える時代がやってきたのだ。あなたの「自己満足」が社会を変える。』(p31)
「自己満足投資」という言葉は的を得ていると思いました。

なぜなら、クラウドファンディングや寄付は、個人個人の「こういう商品やサービスが欲しい」「こういう社会にしたい」という気持ちが、お金に変わったものともいえるからです。
義務感からしぶしぶ出すお金ではなく、「自分がハッピーになるため」が結果的に「社会のため」にもなる前向きなお金です。

鎌倉投信の新井和宏さんが、こんなことを言っています。

『社会を変えるには、「社会の利益を求めることが楽しい」と思える個人を増やしていけばいい。』
鎌倉投信・新井和宏と考える、テクノロジーの限界と「持続可能な資本主義」に必要なこと|WIRED.jp)より

クラウドファンディングや寄付の広がりは、こういう考えが少しずつでも広がってきていることを表しているのかなとも思います。それは震災がきっかけかもしれないし、日本の社会の成熟と格差拡大が背景かもしれません。

自分も最近結構投資しているセキュリテ(ミュージックセキュリティーズ)の取り組みや、各クラウドファンディングプラットフォーム(Readyfor、Campfireなど)のおススメプロジェクトもたくさん紹介されています。
さらに、「次世代寄付先カタログ30」として、「いいNPO」のリストも載っています。

NPOも、これからは、持続的に成果を出せる団体でないと残っていけない時代だと思うので、とてもいい特集だと思います。

個人的には、応援しているテラ・ルネッサンス、かものはしプロジェクト、3keys、難民支援協会などが取り上げられていてうれしかったです。

「新しいお金の流れ」が広がっていってほしいです。