セルフ・リライアンスという生き方

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良質なファンドは良質な受益者とともにある

最近、ひふみ投信とレオス・キャピタルワークスに対するネット上での揶揄が少々目立ちます。

その多くは、長期で見たら誤差のようなたった1~2ヶ月程度の短期のパフォーマンスだけを見て「ひふみ投信はダメ」というものです。日単位でTOPIXに負けたとか買ったとか・・・という不毛な議論もありました。

(参考)ひふみ投信(青)とSMT TOPIXインデックス・オープン(赤)の10年チャート

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投資信託をどう使うかは自由です。でも受益者の一人としては、こういう短期の視点でしかアクティブファンドを見ようとしない人たちや、短期売買のツールとして投信を利用しようとする人たちは、解約して去っていってほしいのが正直なところです。

実際、9月のひふみ投信は久しぶりの純流出、ひふみプラスの流入額も大きく減りました。10月は日本株、米国株ともに結構下がりましたが資金の出入りはどうなるでしょうか。

安定した資金流入は、ファンドの運用を下支えします。一方、下がっているときに解約が増えたり、相場に応じて資金が大きく出たり入ったりするのは、パフォーマンスにマイナスに働きます。

したがって、長期的に良質なファンドが育つには、運用会社の一貫した運用方針や企業分析能力、運用技術だけでなく、ファンドの運用哲学を理解し、ファンとなって長く保有する、あるいはコツコツ積み立てる分厚い投資家層の存在が不可欠だと思います。受益者と運用会社が一緒にファンドを成長させる、という感覚です。セゾン投信も鎌倉投信もコモンズ投信も、多くのそういった顧客に支えられています。

勝手な推測ですが、レオスは、そのような顧客の質の重要さは重々承知の上で、ここ2~3年は地道な啓蒙だけでなく、外部の販社経由も含めて多様な顧客を取り込み、規模拡大を重視する戦略にシフトしたように思います。

藤野英人さんが言っていた「投信のブランド化」のためには、小さくてもキラリと光るファンド、で終わることなく、大手運用会社の旗艦ファンドと伍するような圧倒的なサイズ感が必要だからです。この規模追求は、レオスとISの経営方針なので、とやかく言うことではないし支持します。

一方、ファンドが急にこれだけ大きくなれば、投資信託がどういう商品か、ひふみがどういうファンドかなどどうでもよく、メディアに乗せられてとか、手っ取り早く儲かる商品がほしい(そんなものはないのですが)というノリの顧客が増えるのも仕方ありません。

なので、おそらくレオスとしては、相場がちょっと崩れたら今のような声があがることはきっと想定していたでしょう。今後何度も同じようなことがあると思うので、今は最初の踏ん張り時ではないでしょうか。こういう小さい波を乗り越えながら、自分たちの運用をしっかり伝え、受益者のレベルも高めていってほしいです。

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