セルフ・リライアンスという生き方

自分も社会も豊かにできるお金の使い方について。日々の投資や寄付の記録を綴ります。

日経ヴェリタス(2021年5月9日号)にコメント掲載されました

5/9の日経ヴェリタスは「若き投資家、未来を買う」と題して、個人投資家、特に若い世代の資産形成に対する考え方や投資行動の変化を考察する特集でした。
<進・浸・深・真・新>という5つの『シン』をキーワードに、いろんな角度から分析しています。

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その中のひとつ、「深化 ESG・インパクト投資、若年層呼ぶ」という記事で、私のコメントも掲載されています。

「若年層」ではないのですが、個人のインパクト投資を取り巻く状況をどう見るか、という立場で取材を受けました。

「インパクト投資」という言葉は、機関投資家の世界で広がってきましたが、個人で知っている人はまだ少ないと思います。

それが、若い人に少しずつですが浸透し始めているようです。私もお世話になっているインパクト投資プラットフォームの「セキュリテ」では、2020年、2021年の新規登録者のうち3割以上が20代と30代というデータが載っていました。これは2010年~2019年の約3倍です。最近、楽天証券と提携した効果もあり、運営会社のミュージックセキュリティーズは手応えを感じているようです。

コロナ以降、若い人に寄付やクラウドファンディングが広がっている一方、それが「投資」にはなかなか結び付かないイメージを持っていましたが、こういう事実があるのは希望ですね。
同じ記事でブロガーのm@さんがコメントしていますが、寄付ではなくリターンのある投資だからこそ、社会性を意識しながらも継続的にお金を出し続けられる面があります。また、セキュリテのようなプラットフォームであれば、3万円ぐらいの小口から投資が可能です。社会貢献意識の高い若い人にはなじみやすい投資の一つと思います。

ちなみに、私のコメントは、インパクト投資の課税関係についてです。株式や投資信託と違い、投資型/融資型クラウドファンディングなどのいわゆる匿名組合出資では、分配金が雑所得になるので、申告が手間だったり課税上のデメリットがあったりします。しかも、各社とも「税金のことは税務署が税理士さんに聞いてください」的なQ&Aだけで、初めてだと確定申告時に困ったりしがちです。インパクト投資が広まるには、この「税金の面倒くささ」が意外とハードルになると思うので、行政と業界には改善を希望します。

特集の中で、ESG投資やインパクト投資関連以外の動きとしては、
・短期売買ではなく、企業のファンダメンタルズを自分なりに分析して長期保有する
・株式投資型クラウドファンディングで経営への参加意識や社会貢献を大事にする
・早期退職、いわゆるFIREブーム
などが取り上げられています。

なかなか面白い特集でした。

全体としては、長期のライフプランを見据えて、自分なりの価値観をもった資産形成を考える若い人達が増えてきているようで、望ましい動きだと思いました。
ネット証券の口座や、つみたてNISAの口座数が増えている話も聞きます。好調な相場による一過性のものではなく、長期の投資が着実に浸透していってほしいですね。