オルタナ51号は、寄付の特集でした。かつて「村上ファンド」で名をはせた村上世彰さんのインタビューがあり、手に取りました。
村上氏は現在、企業への投資の一方で、娘の村上絢さんが代表を務める村上財団を通じて、NPOなどに多額の助成や寄付をしています。
ハゲタカと言われた彼が、なぜ寄付をするようになったのか、どんな気持ちで寄付をしているのか、寄付先に求めるもの、そして、日本で寄付文化を育てるのに必要なことは何か、語っています。
村上氏は、「投資と寄付は同じ」と言っています。
両方とも、社会課題の解決のために資金を必要としている人にお金を託す行為だからです。違うのは、返ってくるものがお金か、社会の役に立てたという満足感あるいは寄付先からの感謝かです。とても同感です。
また、記事の見出しには<「寄付」も「投資」も社会変革への意志>とあります。
無償の寄付でも、リターンを求める投資でも、資金の出し手が、課題に対するしっかりとした関心と意志を持って、お金を託す先を選ぶことが大事だと思います。
投資や寄付というと、村上氏のようなお金持ちがするものとか、自分は余裕がないからできない、という人がいます。もちろん、無理してやるものではないですが、普通の個人でも、やる気さえあればどちらもそれほど大変ではありません。投資信託の積立なら月1,000円単位から、寄付ならもっと少ない額からできます。
むしろ、一人の大金持ちではなく、大勢の普通の人がよりよい社会をつくるという明確な意志をもって投資や寄付を少しずつ継続することの方が、長期的には大きなインパクトになるはずです。
こちらでインタビューの一部が読めます。
「寄付」も「投資」も社会変革への意志:村上世彰インタビュー (オルタナ) - Yahoo!ニュース
村上財団も参加している「こども宅食」。微力ながら支援しました。
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