セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

まちと生産者のストーリーが見えるふるさと納税・北海道の厚真町

北海道の厚真町(あつまちょう)という町をご存知でしょうか? 
今回初めてふるさと納税してみました。

厚真町は、札幌から65km、千歳や苫小牧などから近い道央の町です。自分も最近までは知りませんでした。


厚真町オフィシャルサイト「 願うくらし、あつまる。」より)

厚真町を知ったのは、岡山の西粟倉村に本拠のあるエーゼロを通じてです。

エーゼロは、町役場と一緒に、厚真町でローカルベンチャー育成(起業支援)などの地域共創に取り組んでいます。エーゼロ厚真という現地子会社も設立済。

開拓民の歴史がある背景からも、移住者や挑戦を広く受け入れる風土があり、雄大な自然に寄り添って暮らす人々を起点とする文化も醸成され始めています。(活動地域 — 地域経済を醸す - エーゼロ株式会社より)

こんな厚真町は、エーゼロのサポートのもと、ふるさと納税を活かしたまちづくりに力を入れています。自分がふるさと納税しようと思ったのも、エーゼロが企画運営するサイト「あつまんま」を見たのがきっかけ。

「あつまんま」では、起業支援や農業者育成など、寄附金の使い道を、クラウドファンディングのプロジェクトのように、役場の職員さんのストーリーとして詳しく紹介しています。寄附者がお金の使い途を選ぶとともに、地域を知り、地域のファンになる、というふるさと納税の本来のかたちに沿った魅力的なコンテンツだと思います。

また、地元の生産者、事業者のストーリーもたっぷりで、彼ら彼女達の顔が見え、思いが伝わってきます。とにかくおトクな返礼品アピールではなくて、地域で頑張っている人たちの思いをしっかり伝え、その思いと一緒に、思いの詰まった商品を返礼品として届ける、というスタンスがはっきりしています。

返礼品は、お米、ジンギスカン、じゃがいもなどが目玉です。自分はこちらの山口農園さんのハスカップジャムのセットを選びました。

資金の使い途は、ローカルベンチャースクールなどで若者の起業を支援する「あつま次世代開拓民育成プロジェクト」にしました。

ふるさと寄附金制度が今後も続くのなら、厚真町のように本当に「伝わる」発信をしてくれる自治体にお金が集まるようになってほしいです。