セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンドの四半期レポート(2022年1ー3月期)

積立中の「ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド」が2022年1~3月期の運用レポートを開示しています。

エディンバラからの便り~ポジティブ・チェンジ 2022年1-3月運用状況~ 

このファンドのここ最近のパフォーマンスは芳しくありません。バイオ/ヘルスケアやIT、半導体関連などの組入が多いため、金利上昇に伴ういわゆるバリュエーション調整の影響が大きいようです。

2020年に非常に好調であった成長企業から投資家心理が離れていったことも背景にあると考えています。

特に、将来性が優れているものの成長段階にある未成熟な企業は、バリュエーションが金利の変化に影響を受けやすいと考えています。

参考指数であるMSCI ACWI(配当込、円ベース)に連動する「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」との基準価額の比較チャートです。3年ではそこそこ勝っていますが、1年では2022年に入ってからの下落により負けています。(Yahooファイナンスより。本ファンドは分配金支払後の数字です。)

青:ベイリー・ギフォード インパクト投資F 
赤:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

(3年)

(1年)

今号のレポートでは、四半期パフォーマンスにプラス寄与、マイナス寄与した個別企業を解説しています。(2022年4月末時点での投資先は35社)

・プラス寄与:ディア(米)、ディスカバリー(南ア)、バンク・ラヤット・インドネシア(インドネシア)
・マイナス寄与:ショッピファイ(カナダ)、モデルナ(米)、10x ゲノミクス(米)

株価が下落した、ショッピファイ、モデルナなどについても、BG社が長期的なインパクト創出と企業価値向上の点から有望と考えている理由が理解できます。

また、株価はさえなくても、組入上位企業の営業CFの伸び率は堅調であり、稼ぐ力は安定していることや、CF創出力の高さはインフレ局面でも顧客に価格転嫁できる競争力につながることが説明されています。ファンダメンタル面の分析も参考になるレポートです。

足元のパフォーマンスはさえませんが、あくまで長期的なリターン獲得と社会的インパクト創出を目指すファンドであり、私は今回のレポートの説明も踏まえて、引き続き積立継続しています。

 

純資産総額は、5月末時点で1,500億とかなり大きいですが、今年に入っての基準価額下落で、純流入ペースは落ちています。特に、2022年4月は純流出となっており、この部分はやや心配ですね。

(前四半期のレポートについてはこちら)