コモンズ投信の10回目となる社会起業家フォーラムに参加しました。
6回目から毎年参加しています。
コモンズ社会起業家フォーラムは、様々な社会的課題に取り組む、NPOやソーシャルベンチャーの方々のスピーチを聞くイベント。マイク一本、一人7分の本気のピッチ・リレーです。過去にはソーシャルセクターの錚々たる方々が登壇しています。
(昨年の記事)コモンズ投信の第9回コモンズ社会起業家フォーラム
このイベントがきっかけで、かものはしプロジェクト(村田早耶香さん)、3keys(森山誉恵さん)、難民支援協会(石川えりさん)の寄付サポーターにもなりました。テラ・ルネッサンスの鬼丸昌也さんも第4回に登壇しています。
今回も多岐にわたる課題が示されました。キーワードをあげます。
家族留学、多文化共生、オーガニックな社員食堂、寄付付きアパレル、ALSとテクノロジー、子どもの孤立、アフリカゾウ保全、望まない妊娠、音楽を通じたインクルージョン、公立学校のプログラム改革・・・・
どのスピーチも素晴らしかったですが、特に印象的だったお二人をご紹介します。
一人目はJAMMINの高橋佳吾さん。
JAMMINは京都のチャリティー専門ファッションブランドです。週替わりでNPOなどのオリジナルTシャツやパーカーなどをデザインし販売しています。1枚買うと700円(約2割)が各団体への寄付になります。
自分も、テラ・ルネッサンスの15周年記念イベント用に作ったものと、寄付月間のJAMMINオリジナルTシャツを持っています。Tシャツは1枚3,000円台からですが、デザイン、品質、着心地ともによくて、商品そのものに魅力があります。
寄付やNPOの話題を気軽にはしにくいものです。JAMMINは、そんな文化を変えるため、生活の中で楽しく参加できるチャリティーをファッションを通じて実現している素敵なブランドです。
もう一人は、にんしんSOS東京の中島かおりさん。
望まない妊娠、思いがけない妊娠に関する相談を受けている団体です。2015年に中島さんはじめ助産師さん中心に設立しました。PIECESとの協働で団体の存在は知っていました。
頼れる人がいない女性が、誰にも相談できないまま、生んだ子をその日に捨ててしまう事件が後を絶ちません。にんしんSOS東京は、女性が孤立し追い込まれることがないよう、妊娠やその前段階から、相談や病院への同行支援など寄り添いサポートしています。
第三者として適度な距離を取りつつ、あくまで相談者の人生の選択を尊重し、一緒に考える、伴走する姿勢に共感しました。また機会があったら詳しくお聞きしたいです。
中島さんの著書。
そして、もう一つ、個人的に例年のフォーラムと違ったことがあります。
それは、設立来応援していたPIECESの小澤いぶきさんが、コモンズのSEEDCapの応援先に選ばれ、登壇したことです。今までは、フォーラムで話を聞いて、寄付したりサポーターになることが多かったですが、PIECESの場合は、もともと個人でサポートしていた団体が、コモンズ投信の受益者さんにも知ってもらえた、ということでうれしかったです。
コモンズ投信の第9回コモンズSEEDCap応援先にNPO法人PIECES・小澤いぶきさんが選定されました
PIECESは先日、晴れて認定NPOとなりました。これを機に参加の輪が広がるようお祈りします。
今年は、多くの学生さんや受益者仲間のボランティアさんのご尽力もあり、素晴らしいイベントでした。
コモンズ投信関係者のみなさん、ありがとうございました。
(関連記事)
・寄付先NPOとの関わり方
・かものはしプロジェクトの寄付者向け「夜かも」(共同代表・村田早耶香さん)
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