海外向けソーシャルレンディングのクラウドクレジットで、途上国向けのローンファンドに少し投資しています。
今回、追加で「ペルー小口債務者支援プロジェクト」の45号ファンドに出資しました。ペルーのファンドは、昨年の春に19号ファンドに一度出資していて、現在運用期間中です。
ペルー小口債務者支援プロジェクトとは
「ペルー小口債務者支援プロジェクト」は、スキームはちょっとややこしいのですが、簡単に言うと、ペルーの銀行が持っている延滞債権などの不良債権を安い価格で買い取って、債務者から回収する債権回収事業に対する投資(融資)です。
(ペルー小口債務者支援プロジェクト45号 投資スキーム)より
債権回収というと怖い取り立て屋のようなイメージを持つ方もいるかもしれません。
実際には、現地のパートナーである、KOBRANZASというしっかりしたサービサーが、借り手である零細企業や個人の相談に応じながら、借金の減免をしたり、可能な返済計画を立てていきます。
ペルーファンドの社会的な意義
ペルーは、一人当たりGDPが6,000ドルを超え、既に途上国というより中進国に位置しますが、銅など鉱物資源中心の輸出に頼った成長のため、まだまだ国内の格差は大きく、国も「社会的包摂」と「持続的な成長」を課題に挙げています。
このファンドは、借り手であるマイクロ事業者の返済負担を軽くして、再チャレンジをサポートできるだけでなく、ペルー国内の銀行のバランスシートの改善にも役立つので、国の目指すところに沿った、社会的意義のある投資だと思っています。
ペルーのファンドは、クラウドクレジットの中でも、当初から組成されていて、今のところ運用実績も安定しています。先日は1号ファンドが当初期待リターンを超える実績で満期償還されました。
ペルー小口債務者支援プロジェクト45号の概要
今回出資した45号ファンドの概要です。最低投資金額が1万円と以前より投資しやすくなりました。
期待利回り:9.5%
投資倍率:1.164倍(税引前)
分配:元利均等・毎月分配
最低投資金額:10,000円
通貨:円建て
運用期間:約36ヶ月
※クラウドクレジットのファンドの分配のされ方は「元利均等」と「満期一括」の2通りあります。ペルーのファンドは元利均等返済なので、想定リターンは(投資額×期待利回り)という単純計算では出せません。「投資倍率」が想定リターンです。
元利均等の場合、資金効率は満期一括返済より劣りますが、元本が少しずつ返ってくるのでリスクは相対的に低くなります。
ソーシャルレンディングへの投資スタンス
自分は、高利回り追求というより、クラウドクレジットのペルーやカメルーンのファンドの社会的な面に注目して投資しています。
投資信託などと比べると、投資対象の質が全く異なるので、今は投資にまわしているお金の2~3%程度で、かつ不動産系など他社のレンディングには一切手を出していません。
最近はどのソーシャルレンディングプラットフォームも、あっという間に資金が集まるようですし、かなりの金額を突っ込んでいる投資家も多いようです。
ただ、HPなどを見る限り玉石混交というか、危険な香りのする業者も混ざっていると感じますし、「みんなのクレジット」のようにいい加減な運営が露呈している業者もいます。クラウドクレジットのように自分の考え方に合うものがあれば、少しずつ投資するスタンスで続けます。