セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

ユーグレナ × 鎌倉投信・いい会社訪問オンライン

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鎌倉投信の投資先、ユーグレナのオンライン会社訪問イベントに参加しました。
ユーグレナは、結い2101の受益者として、また株主として関わっています。

いい会社訪問オンライン(ユーグレナ) ~未来を守るエネルギー~[親子参加のオススメ] | 鎌倉投信

メインのヘルスケア事業(ミドリムシ関連の食品や化粧品など)のほかに、最近はバイオ燃料の開発で注目されています。今回は、そのエネルギーの話を中心に、社長の出雲充さんと、2代目のCFO川﨑レナさんが登壇。

「ミドリムシ」から「サステナビリティ」へ

ユーグレナは、先日の臨時株主総会で定款を変更しました。具体的には、事業内容から「ユーグレナ」の文言をなくし、SDGsの17のゴールに沿ったものに全面的に変えました。

定款上の事業目的を、SDGsを反映した内容に全面刷新(2021.08.05リリース)

2005年の創業から16年経ち、ユーグレナはミドリムシの会社から「サステナビリティ」の会社に進化しようとしています。出雲社長の言葉からもそのことを強く感じました。

「今まではミドリムシ一筋だったが、これからはミドリムシにこだわりすぎない」
「ミドリムシと別のいいものを組み合わせて、持続可能な社会をつくるためにイノベーションを起こす」

先日フライトに成功したバイオジェット燃料(「サステオ」)も、まさにこのサステナビリティファーストを象徴する事業です。目標の2025年商用化には、製造コストを100分の1に下げる必要ありとのことですが、地上だけでエネルギーを循環させる世界、カーボンニュートラル実現のため頑張ってほしいです。

ホンダジェットでバイオジェット燃料『サステオ』を初使用!今秋より一般の方もプライベートジェットで選択可能に | 株式会社ユーグレナ

新定款は、持続可能な社会のためなら何でもできるような文章のため、抽象的すぎるとの指摘もあったそうです。私も読んだときはそう思いました。しかし、これはむしろ、従来の事業の枠組みに縛られずに、新たなビジネスを生み出すために必要と聞いて、そこは理解しました。これからの会社の目的が、ユーグレナの普及ではなく、サステナビリティの追求であると、内外に明確に示すためにも必要だったと思います。

 

将来世代の声を聴く

そして、この新定款の監修にも関わったのが、CFOの川崎レナさんです。川崎さんは、2005年生まれの16歳ながら、「Earth Guardians Japan」など様々な活動をしています。

川崎さんからは、多様性についてのワークショップなどユーグレナ社内での活動の紹介。大切な話がたくさんありました。

・環境問題は、環境だけにとどまらず、人権や紛争、教育、といったあらゆる課題とつながっている。
・循環型社会の実現のためには、現在の利益ではなく、未来の世代のためにビジネスをしなければいけない。
・システムの変化ではなく、個人の意識が変わることが必要。一人一人が当事者意識と想像力を持つこと。

2019年の株主総会で、初代CFO小澤杏子さんの話を聞いた時も感じましたが、こういったことを考えているだけでなく、実際に行動に移している10代の人達が日本にもいるのは希望です。

ただ、川崎さんは、「自分たちのような若者はたくさんいる。若い人は意見を持っている。企業がもっとアウトリーチしてほしい」と言っていました。そして、「ユーグレナは本気で若者や未来のことを考えている。将来こんな会社が増えてほしい」とも。

確かに、大人が見えていない、あるいは聴こうとしていないだけかもしれません。ユーグレナのように、将来を担う若い人達の声に本気で耳を傾けなければ、企業は本当の意味でサステナビリティも追求できないし、変化の激しい時代に生き残れないでしょう。

ユーグレナのCFO(最高未来責任者:Chief Future Officer)の取組は続けて頂きたいです。

 

質疑応答では、時間を延長して、出雲さん、川﨑さんが受益者の質問に丁寧に答えてくれているのが印象的でした。

今回のイベントは1,000人以上が視聴したとのこと。関心の高さに驚きました。
鎌倉投信のみなさん、ありがとうございました。

 

3月には養命酒のイベントにも参加しました。