先日、鎌倉投信のオンライン「いい会社訪問」に参加しました。鎌倉投信のイベントは昨年秋の受益者総会以来です。
今回話を聞く「いい会社」は、養命酒製造。
結い2101では2010年に組み入れ、10年以上保有しています。
誰もが知っている「薬用養命酒」が中心商品で、売上高の約8割を占めます。
養命酒は「薬酒」の中ではシェア9割でダントツです。
一方、それ以外の事業も広げています。今回紹介されたジンなどのお酒、食品、レストラン事業、太陽光発電などを手がけます。
まず驚いたのはその歴史。信州の伊那谷で初めて養命酒が作られたのは、江戸幕府開府の前年、1602年とのこと。400年以上に渡り、受け継がれ、育てられてきたブランドの重みを感じました。
ブランドメッセージ「次のすこやかさへ、一歩一歩」には、毎日少しずつ飲用する養命酒と同じように、人々の健康を守り育てるためにコツコツ着実に進んでいく、という理念が込められています。
自己資本比率は9割近くと高く、堅実な経営をしています。派手な成長はなくても、これからも地道に進んでいく会社だと思いました。
もう一つ驚いたのは、メインの生産拠点である、長野の駒ヶ根工場です。
良質で豊富な水資源があることが、中央アルプスの麓に工場をつくった一番の理由だそうですが、工場敷地は広大な森林となっていて、工場とは思えない、とても美しい環境の中にあります。
「養命酒健康の森」として開放されています。一度ぜひ行きたいですね。
イベント後半では、クラフトジン「香の森」の開発秘話を聞きました。
「香の森」(KANOMORI)は、国産の香木「クロモジ」をベースに、18種類のボタニカル(ハーブ)を加えて作った、養命酒一押しのジンです。
深みのある香りと味わいを出すための開発の苦労話、商品づくりのこだわりポイントが紹介されました。森やクロモジを表現したパッケージに至るまで、開発者の想いがつまっています。
あんまりアルコールは強くないのですが、ジントニックなどおススメの飲み方を教えてもらったので、頂いてみます。
養命酒は薬局で売られるものですが、ジンは普通のお酒なので、この商品をきっかけに飲食店や若い人達にも顧客層が広がっているとのことでした。養命酒だけでなく新しい領域を開拓していく姿勢も感じました。
自然との共生、地域への貢献、コツコツ、一歩一歩、人の健康を育んでいく経営。
鎌倉投信らしい投資先と感じました。
リアルのいい会社訪問は何度も参加していますが、コロナ禍以降は初参加でした。オンラインでも、投資先企業と接する機会を頂けて感謝です。
画像は下記から頂いています。ありがとうございました。
【御礼】いい会社訪問オンライン(養命酒製造)に参加いただき、ありがとうございました。 | お知らせ | 鎌倉投信