毎月積み立てている「結い2101」の2018年12月末時点のデータと、2018年第4四半期のまとめです。
データは、鎌倉投信の月次運用レポート(結いだより)と、外部データ(モーニングスター、Yahooファイナンス等)に基づきます。
【前回記事】鎌倉投信・結い2101サマリー(2018年9月末)
基準価額推移
2018年12月末時点の過去3年、過去1年の基準価額(分配金込み)の推移です。
参考として、TOPIX配当込と比較しています。
※TOPIX配当込はeMAXISのデータで代替。期首=10,000として比較。
(直近3年:2016/1~2018/12)
昨年末のマーケット全体の下落が大きかったせいもあり、3年のパフォーマンスはTOPIX配当込をやや上回っています。
直近1年で見ると、結い2101の下げ局面でのリスクの低さが際立ちます。
ただし、3年のパフォーマンスでも分かるとおり、現金比率を高く保ちリスクを抑えながらも、上げ局面にもそれなりに付いていくポートフォリオマネジメントが鎌倉投信の強さだと思っています。
(直近1年:2018/1~2018/12)
純資産総額
2018年12月末では約363億円です。
10月以降株価下落によって資産規模は減少しましたが、資金の出入りで見ると昨年は月次でみると1月以外全て純流入でした(12月も流入の模様)。
下記の通り、積立設定している受益者は株価下落局面でも増えています。また、これは感覚ですが、直販にこだわることで、鎌倉投信の哲学を理解した上で投資する受益者の比率が他の独立系投信にもまして高いのが大きいと思います。いい意味で「お客を選ぶ」ファンドです。
口座開設者数
結い2101の口座開設者数と、そのうち定期定額購入(積立)の顧客数の推移です。
もう間もなく2万人というところまで来ました。積み立ての顧客比率は約56%。
10月以降基準価額は下がりましたが、9月末と比べても口座開設者は増加しています。
株式/現金比率
過去1年の株式・現金・債券比率です。株式比率は約6割でほぼ横ばいですが、12月は株価下落にともない追加投資を行ったので、やや比率が増えました。
投資先企業数
12月末現在で65社(うち、非上場6社)です。
10~12月の四半期では以下の変動がありました。
●新規開示した投資先
・島精機製作所
ニット製品をつくるコンピュータ横編機という機械で世界シェアNo.1の和歌山のメーカーです。ニッチと匠の視点での組み入れ。
・すららネット
対話型デジタル教材「すらら」の販売を行う教育関連企業です。「教育機会格差の根絶」を掲げていて、個人的にとても興味のある会社です。
その他、投資比率が基準に達していないために未開示の投資先が1社あります。
●全売却した投資先
・テラ
ニュースにもなった、矢崎前社長の株式売却問題、不透明な第三者割当増資に端を発した一連のガバナンス上の問題が解決されないと判断し、売却に至りました。
・エー・ピーカンパニー
「塚田農場」「四十八漁場」などを運営する会社です。強みだった人財育成力の低下が改善されないと判断し売却しました。お店にはよく行っていたので残念です。人財育成を引っ張ってきた大久保副社長の退社も大きかったと思います。
【2019/1/26 追記】
テラの不祥事について、第三者委員会の報告書を読んで感じたことを書きました。