鎌倉投信の「結い2101」の2019年9月末時点のまとめです。
データは、月次レポート「結いだより」、外部データ(モーニングスター、Yahooファイナンス)に基づきます。
【前回記事】鎌倉投信・結い2101サマリー(2019年6月末)
パフォーマンス
過去3年、過去1年の基準価額(分配金込み)の推移です。
各期首=100として指数化、TOPIX配当込(eMAXIS TOPIXインデックス)と比較。
・過去3年
結い2101 +14.9% eMAXIS TOPIX +26.8%
・過去1年
結い2101 ▲9.5% eMAXIS TOPIX ▲10.8%
モーニングスターより、1年、3年、5年のシャープレシオを拾いました。
結い2101はリスクがかなり抑えられているため、リスク当たりのリターン(運用効率)の点では優秀です。
結い2101は現金比率を高めに維持しているため、「効率がいい」とは言えないという意見もあります。しかし、基準価額の変動を抑えることで、資金の出入りを安定させることができるのと、実際にその結果、リターン4%(コスト控除後)、リスク10%以内という運用目標をほぼ達成しているので、私は支持しています。
純資産総額
株価が冴えないため、ここ1年は300億円台後半で上下しています。2019年9月末現在、約386億円です。
2019年4月に約10億円のまとまった純流出がありました。
口座開設者数
口座開設者数と、定期定額購入(積立)の顧客数の推移です。
9月末時点で19,978人。10月末には2万人を超えるかもしれません。
ただ、受益者全体に占める積立の顧客の割合は少しずつ下がっており、やや気になります。(9月末時点では54.9%)
株式/現金比率
過去1年のファンドの株式・現金比率です。現金比率は約4割をキープ。「債券」は非上場企業への投資分です。
投資先企業数
結い2101の組入企業数です。
9月末現在、上場61社、非上場6社、計67社です。
6月末時点から2社増えました。1社は平田機工、もう1社は開示基準未達のため非開示。
新規に投資先となった平田機工は、熊本に本社のある、製造業の生産ラインを作る会社です。自動車、半導体関連、電気製品などのメーカーが主要顧客です。2019年3月期の連結売上高は773億円。どんな「いい会社」なのか、結いだよりなどで紹介があるでしょう。
第10回受益者総会が開催
最近のトピックとしては、9月に京都で第10回の受益者総会が開催され、私も参加しました。ファンド運用開始から10年を迎える節目となり、次の10年に向けての鎌倉投信の意志を感じるいい総会でした。
昨年、運用責任者の新井さんが退社し1年ちょっと経ちました。今年に入り、資産運用部に橋本さん、古川さんが新たに加わり、運用チームの強化も進んでいます。