4半期ごとにまとめている、鎌倉投信「結い2101」の2019年12月末のサマリーです。
データは、月次レポート「結いだより」、外部データ(モーニングスター、Yahooファイナンス)に基づきます。
【前回記事】鎌倉投信・結い2101サマリー(2019年9月末)
パフォーマンス
基準価額(分配金込み)の推移です。
過去1年、過去3年について、期首=100として指数化。TOPIX配当込の代用として、eMAXIS TOPIXインデックスと比較しています。
・過去3年
結い2101 +18.5% eMAXIS TOPIX +19.8%
・過去1年
結い2101 +9.4% eMAXIS TOPIX +17.6%
直近はマーケット全体が堅調なので、TOPIXに水を開けられています。
ただし、5年の年率ベースでみたシャープレシオは次のとおり優秀です。
・結い2101
トータルリターン 4.66%、標準偏差 8.12 シャープレシオ 0.57
・eMAXIS TOPIXインデックス
トータルリターン 5.95%、標準偏差 15.52 シャープレシオ 0.38
鎌倉投信はリターンの絶対値は低くなるため、リスクを含めたパフォーマンスを見る必要があります。
※結いのデータは鎌倉投信の公表値と一致しません。データの平仄をとるためモーニングスターの数値をお借りしています。
純資産総額
最近の株価上昇もあり、純資産は再度400億円を超えてきました。2019年12月末で416億円です。
2019年は、4月に10億円程度のまとまった純流出となった以外は、毎月流入超過となったようです。
口座開設者数
受益者数は2万人の大台に達しました。
個人の少しずつのお金がメインの投資信託というかたちで、「いい会社」への投資を掲げて、10年で2万人の受益者、400億円ものお金が集まり、企業を支える力となっているのは大きなことだと改めて思います。
株式/現金比率
ファンドの株式比率は9月末の57.2%からやや上昇し、12月末では60.8%です。
結い2101は、原則的に、基準価額の変動率が目標リスク(10%)を下回っている局面では株式比率を上げ、逆の場合は現金比率を増やします。
現金比率のコントロールについては、1月号のコラムでも説明があります。
現金を約4割と多めに持つのは、基準価額の変動幅を抑えるのが一義的な目的ですが、副次的には、まとまった解約があった場合でも、持株を一度に大量に売却しなくて済む、逆に言えば、流動性の低い小型株でも積極的に保有できるメリットがあります。
投資先企業数
2019年12月末時点で61社(うち非上場6社)です。9月末時点から変わらず。
投資先の数自体は変わっていませんが、組入比率が基準に達したTOTOが新たに投資先として開示されました。TOTOについては、結いだより12月号で紹介されています。世代を超えて志を承継していく「人」の面に着目しての投資です。
創立者の大倉和親氏の言葉は、鎌倉投信の理念にも通ずるところがあり、響きます。
良品の供給、 需要家の満足が掴むべき実体です 。此の実体を握り得れば利益・報酬として影が映ります 。利益という影を追う人が世の中には多いもので一生実体を捕えずして終わります。
「利益」は決して目的ではなく、世の中にいい商品やサービスを提供し、社会の価値を高めた結果得られるもの、という考え方だと思います。
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