四半期に一度の、鎌倉投信・結い2101の運用状況のまとめです。
パフォーマンス
この2月、3月はいわゆるコロナショックで、短期的には歴史に残る下げ幅を記録しました。結い2101も影響は受けましたが、現金比率が高いために下落率は抑えられています。
過去1年の基準価額推移です。(2019/3/29=100として指数化、eMAXIS TOPIXインデックスと比較)
過去1年のリターン、標準偏差です(3月末時点、モーニングスターより)。今後市場のボラティリティが高くなっていくと、結いの強みが出るのではと期待しています。
・結い2101
リターン ▲6.17%、リスク 11.45、シャープレシオ ▲0.54
・eMAXIS TOPIXインデックス
リターン ▲9.86%、リスク 17.20、シャープレシオ ▲0.57
純資産総額
3月末時点で約381億円です。
株価下落の影響で縮小しましたが、後掲のとおり資金流入は安定しています。
直近1年の月次資金流出入額です(投信協会データより)。
2019年4月に大きな解約超過がありますが、その後は安定しており、2~3月の下落局面でも資金が入ってきています。私はスポットでの購入はせず積立のみでしたが、2月後半には多数の入金があったとのこと。
口座開設者数
3月末で20,275人、うち積立の顧客は10,836人です。積立顧客が対前年同月で純減しているのはちょっと気になりますが、ついに2万人を超えました。
株式/現金比率
株式比率は、12月末の60.8%から3月末は63.8%まで増加しました。
2、3月の大幅下落局面でも比率が減っていないので、しっかり追加購入できていると思います。
投資先企業数
上場61社、非上場6社の計67社で変化ありません。
3月末時点のポートフォリオで、オイシックス・ラ・大地が組入比率1位に来ているのが今のコロナウイルス拡大の情勢を反映していると思いました。
※結い2101は原則的に等金額ポートフォリオを目標に運用されていますが、個別企業の株価変動によって組入比率が多少上下します。オイシックスも1位とはいえ1.5%です。
コロナウイルス感染拡大のなかで
外出自粛などで日々の生活も企業活動も厳しい状態が続いていますが、そのような中で投資先の企業の前向きな取り組みが紹介されています。
自分も、「ほぼ日の学校」の無料公開で、「万葉集講座」の授業を受けてみました。日頃ふれていない投資先の会社のことを知る機会ととらえてもいいかもしれません。
運用開始から10年
3月29日に、結い2101が運用開始から10年を迎えました。
鎌倉投信が、「投資家の資産形成と社会の持続的発展の両立」という、投資の新しい価値観を示したことはとても大きいと思っています。現に、自分を含め多くの人が影響を受け、お金の使い方や行動を変えるきっかけになりました。個人といい会社をつなぎ、社会にいいお金の循環をつくる場として、着実に成長していってほしいです。