鎌倉投信の「結い2101」は、個人ポートフォリオの約2割を占めます。
積立を初めてもうすぐ5年になるのを機に、個人的にまとめていたファンドの基本的なデータを定期的にブログで出していこうと思います。
鎌倉投信は、毎月のレター「結いだより」で、運用状況や投資先のトピックを開示しています。以下は、その結いだより、運用報告書、外部データ(モーニングスター、Yahooファイナンス等)から拾ったものをベースに作成しました。2018年3月末時点の数字です。
初回の今回は、設定来の長期のデータも含めて見てみます。
パフォーマンス
分配金込の基準価額の推移です。結い2101は2013年に一度分配金を出しているので再投資したものとして(実際の基準価額とは異なります)。
結い2101はベンチマークはありません。参考として、鎌倉投信も使っているTOPIXの動きと比較しました。
※信託報酬のかかる投信同士、かつ配当込での比較のため、TOPIXのインデックスファンド(eMAXIS)のデータを使っています。
結い2101が、リターンはそこそこでも、リスク(基準価額の変動率)が相対的に小さいというのが一目で分かると思います。
・設定来(設定日:2010年3月29日)
直近3年、1年はそれぞれ期首=100として指数化。
・直近3年
・直近1年
純資産総額
設定来の純資産総額の推移です。現在は約350億円。マーケットは上下する局面もありましたが着実にファンド規模は大きくなっています。
ちょうど自分が受益者になった、50億円を超えた頃から上昇ペースが伸び、2014年7月に100億、2015年10月に200億、2017年9月に300億に乗りました。
顧客数
口座開設者数と、そのうち定期定額購入者(私も含む、積立設定している顧客)の推移です。
受益者の数は、鎌倉投信の支持者、ファンの広がりを表すので、株価の影響も受ける純資産よりもある意味大事です。2万人が近づいていて、私が受益者になった5年前から約4倍になりました。2015年に急増したのは、NHKの「プロフェッショナル」放送による鎌倉投信の認知度アップが大きな理由です。
なお、つみたてNISAの開始で、積立設定の顧客の比率は多少上がっていく可能性があります。
株式/現金比率
過去1年の株式・現金・債券比率です。現金の比率は35~38%程度で推移。
結い2101は、基準価額変動率(100日、250日リスク)が年率換算で10%を超えてくると株式比率を下げ、10%を下回ってくると株式比率を上げるのが原則です。
ただし、基準価額が簿価ベース基準価額を大きく上ブレして割高感がある場合は、リスク10%を下回っていても現金比率を高めに保つことがあります。(今がその状況)
投資先企業数
2018年3月末現在、組入企業は63社(うち6社が非上場)です。
結い2101が他のファンドと違う特徴の一つが、社会的な要素でもある非上場会社への投資(社債の引き受け)です。現在の非上場の投資先は次の6社。
-トビムシ、IKEUCHI ORGANIC、HASUNA、日本環境設計、マイファーム、マザーハウス
なお、結い2101の組入比率は等金額配分(2018年4月時点:上限1.2%目安)が前提です。ただし、新規組入直後でまだ買付途中の企業や、時価総額の小さい銘柄(大量保有は原則しない)、業績面や懸念事項の存在、割高感などから新規買付ペースを抑えている企業などは、組入比率がターゲットウェイトより小さくなっています。
3月末時点の上位5社は、マニー、小林製薬、ナカニシ、ハーツユナイテッドG、カゴメです。(全て1.2%でほぼ変わらず)
鎌倉投信のことは結構知っているつもりでも、こうやって整理し直すと、なるほどと気づくこともあったりします。
四半期か半年ごとぐらいにアップするつもりです。
鎌倉投信関連。
・鎌倉投信の結い2101が第1回・QUICKが選ぶ「中長期投資にふさわしい投信」に選ばれました