セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

もっと知られてほしいKivaのマイクロファイナンス

マイクロファイナンスのプラットフォームKivaで、約5年前から途上国の個人やグループに小口の融資をしています。

融資とはいっても、Kivaは非営利のNGOなので、融資額の最大100%(元本)が返ってくるだけで、金利などプラスのリターンはありません。途上国の人達に直接お金を融通できるところに魅力を感じて、少額ですがやっています。かつ、融資の都度、Kivaに寄付(任意)をしています。

今までに、144ドルを元手に、14件の個人及びグループに、合計375ドルを融資しました。また、Kivaへの寄付は累計48ドルです。(現在の口座残高=Kivaクレジットは144ドルから寄付を除いた約96ドル)

Kivaのポートフォリオ画面。過去に融資した相手が一覧できます。融資期間は、融資する相手により異なりますが、1年~1年半ぐらいが多いです。

14件中12件は全て完済されており、今のところデフォルトなどはありません。2件は現在融資中。Kiva全体では96%が返済されています。貸倒率はかなり低いのではないでしょうか。

 

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過去の融資の、国別、セクター別割合も見られます。

途上国向けのマイクロファイナンスなので、地方の農村部で、農業をやりながら小規模な家業(商店など)を営む事業主が多いです。美容師や木工の職人さんなどもいました。借り手は個人の場合もあれば、グループローンの場合もあります。

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Kivaのいいところは、返済されたお金をまた別の人に融資できることです。基本25ドルからなので、100ドル(1万円ちょっと)もあれば、そのお金をぐるぐる回して、様々な国の多くの人の生計をサポートすることができます。単にお金をあげる寄付ではなく、返済のあるローンだからこそ、お金を出す側、受け取る側双方にとって持続的な仕組みになっています。

実際にKivaをやってみて思うのは、融資相手を選ぶ過程で、いろいろな国の事情や、マイクロファイナンスがどのようなインパクトをもたらしているかよく理解できるということです。また、お金は実際には現地のマイクロファイナンス機関(MFI)を経由するので、各地域のMFIの情報収集にも役立ちます。

個人がネット経由で25ドルから簡単に参加できる仕組みを作っているのは率直にすごいです。日本ではあまり知られていないので、知名度が上がってほしいと思っています。