最近、年金の勉強を始めました。
今まで、「お金を増やす」ための投資や資産運用に関する勉強は自分なりにしてきたつもりですが、「お金を守る」ための年金や保険などの分野は苦手でした。
これらの支出はあまり意識せずに天引きされたり引き落としされていますが、金額的には大きく、家計のマネープランを考えるのにはある意味で資産運用以上に重要です。
手始めにこの本を購入しました。
ひと口に年金といっても、国民年金、厚生年金などの公的年金、確定拠出年金などの私的年金も含めて多様な制度があります。
この本をパラパラとめくっただけでも、例えば次のような基本的なことすら知らなかったことに気づきました。
・年金には老後にもらえる老齢給付以外に遺族給付や障害給付もある
・カラ期間(合算対象期間)と未納期間は違う
・国民年金は原則65歳支給開始だが、支給開始年齢の繰上げや繰下げもできる
・公務員の共済年金が厚生年金より手厚いのは職域加算があるため
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私と同じ40前後の人でも、毎年何十万円という年金保険料を納めているのに、こういった点をしっかり理解して説明できる人は少ないのではないでしょうか。
「年金なんてどうせもらえないから」「自分で増やさないとダメ」という意見もありますが、今後保険料が上がったり、給付水準が下がることはあっても、年金制度自体がなくなる、とは考えにくいです。
であれば、個人での資産運用と同じく、年金をはじめとする国の制度についてもそれなりの知識を付けておかないといけません。
年金は、毎年のように細かい制度変更があります。
年金に関する記事を見て、それが自分にとってどう関係があるのか、関係あるとすれば保険料や給付にどの程度影響があるのか、理解できるレベルになっておく必要はあります。
年金制度は非常に複雑で、用語も難しいですが、この本は、国民年金、厚生年金、共済年金といった種類ごとにイラスト、図表入りで簡単に解説してくれています。
年金の知識が全くない、何から勉強してよいか分からない、という人にぜひおススメの入門書です。