セルフ・リライアンスという生き方

自分も社会も豊かにできるお金の使い方について。日々の投資や寄付の記録を綴ります。

おおぶね年次総会に参加しました

4/24に、農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)主催の「おおぶね」の第3回目となる年次総会が開催されました。リアルとオンラインの併用で、私はオンラインで参加。

「おおぶね」シリーズの運用状況を確認し、投資先企業の生み出す価値について理解を深めました。私は「長期厳選投資おおぶね」(米国株)と「おおぶねJAPAN」を積み立てています。

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第一部 年次運用報告

NVICの価値観の再確認と、直近の投資活動の振り返りでした。
「付加価値」「競争優位性」「長期潮流」を持ち合わせた「構造的に強靭な企業」は、持続的に価値を生み続けるので、一旦投資したら売る必要はない。何度聞いても、NVICの長期投資の考え方は本質的です。
このあたりに詳しく書いています。
コモンズ投信 伊井哲朗さん × NVIC 奥野一成さんの長期投資トーク at SBI証券

パフォーマンス面も目下優秀で、安心して積立しています。例えば、米国株の「おおぶね」は、3年リターンでS&P500を上回り、リスクを考慮したシャープレシオ的にも結果を出しています。
(参考)モーニングスターのデータでは、4月末現在の3年のシャープレシオは1.17で、同一カテゴリー(国際株式・北米(F))184本中15位です。

おおぶねシリーズは、強い企業を厳選しているがゆえに「下方耐性」と「戻りの強さ」を持っています。コロナ局面でも、3つのファンド(おおぶね、JAPAN、グローバル)ともにこの傾向が見られました。今後も相場の上げ下げを繰り返すたびにインデックスに少しずつ差をつけていくと期待します。

おおぶねの強さは、ポートフォリオだけでなく、投資行動と、それを支える深い調査分析力にあります。「下がった時はチャンス」と言いますが、実際に暴落の最中に買い向かうのは簡単ではありません。今回のコロナのような危機時に自信を持ってそれができるのは、NVICがビジネスの本質的な価値を深く分析し、理解しているからこそです。ディズニーの競争優位性を例に、そのあたりの説明がありました。

最近の新規投資先としては、HoneywellColoplast などが紹介されました。
ビジネスの強さについて、あらゆる角度から分析し、仮説を立て、検証し、投資実行後もそれを繰り返しブラッシュアップしていく。この一連のプロセスを、NVICは「モノづくり」に例えています。そして、その工程を、企業の「オーナー」である私たちに対して、月次レポートや報告会を通じて「そこまでやるの?」ぐらい詳しく開示し、説明を尽くすのがNVICのすごいところです。ですので、「おおぶね」は、受益者としてとにかく勉強になるファンドです。

また、NVICのエンゲージメントの考え方も共感度の高いポイントです。味の素を例に説明がありました。投資先との対話の目的は、企業に「意味のある気づき」を提供すること。最適なキャピタルアロケーションの提案など、長期投資家の経験に基づく対話を通じて、もともと強い企業が、長期的に+αの企業価値向上を生むような示唆を与えています。決して目先の株主還元を求めるアクティビストではなく、やみくもにESG課題の形式的な改善を求めるものでもありません。

運用責任者の奥野さんも共著で参加している、こちらも参考になります。

第二部 ラショナル クッキングライブ

総会の後半は、投資先の価値を体感するということで、おおぶねグローバルの投資先、ドイツの厨房機器メーカー、ラショナル社のクッキングライブで実際の調理デモを見学し、料理を頂く企画でした。

ラショナルは「スチームコンベクションオーブン」と呼ばれる業務用の調理機器で世界シェアトップです。社員2,000人超のうち、約1,000人がシェフという面白い会社です。

2020年6月次のレポートに詳しく解説があります。
おおぶねグローバル(⻑期厳選)2020年6⽉末基準 ⽉次運⽤レポート(PDF)

私はオンラインだったので雰囲気だけでしたが、同社の製品、マーケティング、顧客サポート含めたトータルな強みがよく理解できました。こういった、あまり知らない、でも実は世界的に圧倒的に強い会社を知れる機会も「おおぶね」ならではです。


おおぶねの積立を始めて3年少し経ちました。
運用会社、投資先企業、受益者が、まさに「同じ船」に乗って進んでいることを再確認できた総会でした。また、今回は奥野さん以外のチームメンバーのお話もたくさん聞けて良かったです。

最近は、奥野さんの新著「15歳から学ぶお金の教養 先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?」出版や(今読んでいます)、メディア露出も増え、「おおぶね」の知名度も上がっています。残高も3ファンド合わせて約130億円まで増えてきました。おおぶねのようなアクティブファンドが存在感を見せてくれるのはうれしいです。

余談ですが、奥野さんご出演のNewsPicksのコンテンツで、ROAのお話が非常に分かりやすかったです。これからも、長期投資、厳選投資の価値を広く伝えていただきたいです。

INVESTORS | 【勉強編】ROAでビジネスの本質を知る

 

過去の総会のレポはこちらです。

奥野さんの著書レビュー。