セゾン投信のブロガーズミーティングに呼んで頂きました。2/1設定予定の新ファンド「セゾン共創日本ファンド」の説明と意見交換でした。
運用開始から15年、資産残高も顧客ベースも大きく育った今、満を持して日本株のアクティブファンドを立ち上げます。
「共創」というファンド名には、投資先企業、受益者と対話しながら、一緒に日本の未来を創っていくというコンセプトが込められています。
(ファンド特設ページより)
ファンドマネージャーの山本潤さんから、運用プロセス、ポートフォリオ構築について説明があったのでメモします。こちらもご参照。
・20社~25社程度の厳選投資。5~10年の業績予測をもとに確信度が高い企業を長期保有。
・企業選びの視点
- グローバル市場(特に米国)で一定のプレゼンス
- 経営者の高い志と現場への浸透
- グローバルに勝てる人材がいるか
- 顧客とのデジタルコンタクトの強さ
- 環境、ガバナンス、ダイバーシティなど(ESG)は大前提
・どちらかというとメディカル、テクノロジーよりのポートフォリオ(山本さんは理系のバックグラウンド)。ただしディフェンシブも意識。ポートフォリオのリスクは20%強程度を想定。
・エンゲージメントは外部専門家とも連携。
・運用チームはファンドマネージャー山本さんとアナリスト2名+中野さん
・受益者とのコミュニケーション
年に1度は総会的なイベントを開く。勉強会などを通じて受益者の声を投資先にも届けながら、対話による価値向上を感じられるファンドにする。
山本さんが、アクティブ運用の短期主義を指摘されたのは同意でした。決算の数字で売り買いするアクティブでもなく、短期的な株主還元を求める「モノ言う株主」でもない、経営者と同じ目線に立てる長期投資家がまだまだ少ないと思います。逆に、真に長期目線に立った運用者の意見には、運用規模の大小にかかわらず経営者は耳を傾けてくれるとのこと。「おおぶね」の奥野さんや、コモンズ30ファンドの伊井さんなど他のマネージャーからも同じような話は聞いたことがあります。
また、日本の大企業もグローバルでは小型株であり、エンゲージメントによって長期的に価値を向上できる余地が十分にあるとのこと。ESGやスチュワードシップコードなどの流れの中で、公募でもこういうファンドが増えてきそうです。
私はコモンズ30ファンドや結い2101も長らく積み立てています。「セゾン共創日本ファンド」のような対話型の長期投資のアクティブファンドは、今の投信業界に求められているものと思います。受益者も参加しながら、企業、運用会社と一緒に価値を共創していくコンセプトもいいと思いました。社会や技術に対する知見も高められそうなので、投資を検討します。
(2022/1/25追記)
ひとまず当初募集に申し込みました。