セルフ・リライアンスという生き方

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セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)まとめ(2019年3月)

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先日、第12期(2018年12月10日決算)の運用報告書が開示されたので、パフォーマンスやポートフォリオにつきまとめました。

参考指数(MSCI ACWI)との比較

達人Fは、「長期投資」の観点で世界の優良なアクティブファンドを選別し組み入れているファンドオブファンズです。ベンチマークはなく、代表的な全世界株式インデックスであるMSCI ACWI(含む日本、配当込み)を参考指数としています。

参考指数との比較データが開示されている第4期以降の数字をまとめたのが下記です。

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直近の12期は、参考指数が▲3.0%に対して、達人Fは▲3.8%と、やや劣後しました。

長い目で見ると、4期~12期の計9期でトータル6勝3敗なので、まずまずではないでしょうか。しかも、参考指数を下回った3期間のうち、大きく劣後したのは市場がプラスなのにマイナスを記録した10期のみです。

12期末(2018年12月10日)時点の基準価額は以下のとおりです。累計では参考指数より約28%アウトパフォームしています。

・達人ファンド:20,019(+100.2%)
・MSCI ACWI  :17,246(+ 72.5%)
 (達人Fの設定日:2007年3月15日=10,000として換算)

直近のパフォーマンス

前回(7月)に調べたときと同様、MSCI ACWI(円ベース)に連動しているステート・ストリートの「全世界株式インデックス・ファンド」の基準価額の動きと比較してみました。同ファンド設定時の2017年9月以降の約1年半分です。ほぼ同じような動きですが達人ファンドがやや上回っています。

※達人F、全世界株式ともに信託報酬控除後、2017年9月8日の基準価額=100として指数化。期間は2017/9/8~2019/3/6。

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純資産総額

過去3年の純資産総額の推移です。ファンド規模は順調に増え、700億円を超えてきました。3/7現在で約729億円です。

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資金の出入りをみると、2014年1月~2019年1月の61ヶ月のうち、資金流出はわずか1ヶ月のみ、60ヶ月が設定>解約となっています。(「投信まとなび」のデータを確認)

2018年後半の世界的な株価急落の際も、安定的に10億円以上の流入が続いていたようです。私も含めて、積立の顧客中心の安定した資金流入が、運用を支えています。

ポートフォリオ

達人ファンドが組み入れているサブファンドの割合の推移です。現在の投資対象ファンドは9本。コムジェストの運用ファンドが4割超を占めます。

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※2018年9月から、以下の投資対象ファンドの変更がありました。
コムジェストの欧州、新興国対象のファンドを信託報酬の低いものに切り替えたもので、運用内容は変わっていないとのこと。

(旧)ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSA
(新)コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド80

(旧)ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA
(新)コムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンド90

地域別の投資割合

達人ファンドは、値下がりして相対的に比率の下がったアセットを多めに購入するため、地域ごとの割合も大きくは変わっていません。

参考まで、2019年1月末現在の「全世界株式インデックス・ファンド」の地域別割合は、日本:7.5%、先進国:80.5%、新興国:11.9% です。達人ファンドは、参考指数よりも日本、新興国にやや厚めに配分していると思われます。

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一億人の投信大賞に入賞

「普通の人が普通に長期投資で資産形成をするため」に適したよい投資信託、という基準で、投資信託を中立的に評価するアワード「一億人の投信大賞」において、セゾン資産形成の達人ファンドが外国株式部門の2位に選ばれました。

評価基準は、リターン、シャープレシオ、資金流入の安定性などですが、達人ファンドは過去からずっとトップ3以内に入っており、単発的ではなく持続的にいいアクティブファンドと評価されています。

 

以上のように、外国株式中心のアクティブファンドとして成果を上げてきた達人ファンドですが、運用期間の大部分は、リーマンショックでの急落からの株価回復&長期の上昇相場期間にあたります。

今後、かりに数年から10年単位での株価調整局面が来た場合に、どのようなパフォーマンスを示すのか、個人的には関心があるところです。

これからもメインのファンドとして積立投資を続けます。
3/16には運用報告会に参加予定です。