セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

「スパークス・ジャパン・オープン」に新規投資

スパークス・アセット・マネジメントの日本株アクティブファンド「スパークス・ジャパン・オープン」に積立を始めます。同社でサステナブル投資を手がける、清水裕さんが運用を担当するファンドです。

2016年にこちらのイベントで清水さんのお話を聞きました。

「投資信託をもうちょっと身近に感じてみよう」勉強会・第2回(スパークス・アセット・マネジメント 清水裕さん)

清水さんの運用やESGについての考え方はnoteで綴られています。勉強になります。

清水裕|スパークス・アセット・マネジメント|note

このファンドは2004年設定で長い歴史があります。「ESG」とは付きませんが、運用プロセスにおいてESGやサステナビリティを考慮するアクティブファンドです。

投資先を50~70社に絞り、対話を積極的に行います。今年2月に「愛称:キョウソウの架け橋」としてリブランディングされ、コンセプトがより明確になったので投資することにしました。

 

本ファンドの投資先選びの考え方です(目論見書、清水さんの説明より)。

1.今後改善が見込まれる「ESGインプルーバー」に着目

財務価値もESG対応も優れた企業(ESGリーダー)はすでに市場で評価され割高なことが多いです。したがって、今後のESG対応の改善や対話を通じて財務価値が高まるであろう(今は株価が割安な)企業(ESGインプルーバー)にも積極的に投資します。

2.「G→S→E」の視点

清水さんによると、ESGを見る場合の順番は「G→S→E」です。

G(ガバナンス)は経営を支える根幹です。GがしっかりしていなければSやEに持続的に働きかけることはできません。優れたガバナンスのもとで、S:企業と直接関わるステークホルダー(従業員、顧客、取引先)、さらにE:環境へとよい影響を与えられる企業を評価します。この順番はその通りだと思います。

ただ、決してEが重要でないというわけではなく、月次レポートではポートフォリオのGHG排出量も開示したりしています。

3.コーチングに基づく対話

投資先とのエンゲージメントでは「コーチング」の考え方を活用しています。清水さんは専門的なプログラムを2年間かけて修了し、コーチの資格も取得したとのこと。投資先に対してさまざまなアイディアを提供し、企業に気づきを与え、行動変容につなげます。

月次レポートでは、投資先の分析や対話の内容が詳しく紹介されています。

 

ポートフォリオ

2022年5月末時点で56社に投資。組入上位10社は次のとおりです。

運用が違うので単純比較できませんが、既に自分が保有しているファンドと比べると、東京エレクトロン、ダイキン、日立は「コモンズ30ファンド」と、ブリヂストン、丸井は「おおぶねジャパン」の上位とも重なります。(他にもあると思います。) 丸井は個別株でも2年ほど保有しています。

パフォーマンス

過去のパフォーマンスを見ると、長期ではTOPIX配当込と大きく差を付けています。

モーニングスターのデータでは、10年の年率リターンは同一カテゴリ(国内大型グロース)121本中、10年の年率リターンは7位、リスクは8位と今のところ優秀です。

 

マネックスのYoutubeで、清水さんが詳しく説明をしています。具体的で分かりやすいので関心ある方はぜひご覧ください。

清水さんは、「個人も企業も、お金を貯めこんでばかりではなく、いい形で社会に循環させていく必要がある」と話しています。本当にそう思います。純資産は24億程度ですが、ESGの観点で注目されてもいいファンドではないでしょうか。

※以上は個人の見解です。購入を推奨するものではありません。