セルフ・リライアンスという生き方

自分も社会も豊かにできるお金の使い方について。日々の投資や寄付の記録を綴ります。

読ませる月次レポート

SBI証券では、長期のパフォーマンスや開示に優れたアクティブファンドを「SBIプレミアムチョイス」としてセレクトしています。メルマガで、その一つ、スパークスの「厳選投資」の月次レポートが紹介されていました。

最新のレポート(4月末)では、メルカリ、日立などの詳しい分析が載っています。

ぜひご覧頂きたいですが、質も量も非常に充実しています。投資先の現状と今後をどう分析し、どのような投資判断をしているのか、長期投資家の考え方を知ることができるだけでなく、企業分析の学びにもなる内容です。

例えば、株価が急落しているメルカリについて。単に黒字か赤字かではなく、将来に渡るキャッシュフローの観点から、ビジネスモデルを踏まえた判断が大事としています。

メルカリの⾚字は意図的なものであり、負け組企業が競争激化によって売上単価を引き下げたり、経費増加を余儀なくされるのとは全く意味合いが異なると考えるからです。

インターネットビジネスのようなあまり有形固定資産を必要としない企業が成⻑投資を⾏う場合、会計上は損益計算書上の費⽤として全額当期中に認識されます。これが、⼀般的な製造業が将来の成⻑のために⼯場を新設する場合、会計上は資産計上されるのと⼤きく違うところです。

⻑年、Amazon社(⽶国)が短期収益を犠牲にし、⻑期的利益を最⼤化させることで世界最⼤級の時価総額企業になったとおり、意志ある⾚字を継続することにより競争優位性を強化し、本源的価値を成⻑させることができるのであれば当ファンドは経営陣の⽅針を⽀持する⽅針です。

投資に「絶対」はないので、メルカリについてのスパークスの判断が正しいかどうかは分かりません。だからこそ、公開されるレポートで自分たちの仮説を詳細に示すのは覚悟がいることと思います。運用者としての思いとプライドを感じます。

国は「貯蓄から投資へ」を唱え続けています。つみたてNISAの恒久化やiDeCoの拡充も大事かもしれませんが、「企業に投資することの意味と面白さ」を伝えることこそが、真の意味で投資の普及につながる王道だと思います。月次レポートでの発信を含め、アクティブファンドが担う役割は大きいのではないでしょうか。

アクティブファンドの使命は、受益者から託されたお金をいい会社に投資することです。このような「読ませるレポート」を作成し発信することは、アクティブな運用者にとって大事な仕事だと思いますが、各運用会社の皆様、いかがでしょう。