認定NPO法人テラ・ルネッサンスのボランティアチーム、テラ・スタイル東京主催の講演会、テラ・スタイル東京に参加しました。月一回のこの会ももうすぐ6年になります。
講師は、栗田佳典さん。日頃はアウェアネスレイジング(AR)チームマネージャーとして、学校現場での講演など啓発活動に取り組まれています。
栗田さんは、生まれつきの心臓の病気で、子どもの頃に大きな手術をした経験から、人を支える仕事に就きたいと、福祉を学びながら、学生時代にテラ・ルネッサンスでインターンをし、新卒で職員になりました。
今回は、テラ・ルネッサンスの主要活動国である、カンボジアでの地雷関連の活動と、ウガンダでの元子ども兵支援について話して頂きました。
カンボジアは、今や高い経済成長を誇り外資も多く進出するフロンティアマーケットですが、地方部はまだまだ貧しいです。
テラ・ルネッサンスは、内戦時に大量に埋められた地雷が残っている、北西部のバッタンバン州で、地雷撤去団体(MAG)の活動支援や、撤去地域の農村での村落開発支援、地雷被害者の自立支援を行っています。具体的には、家庭菜園や家畜銀行など、収入源を多様化し、生計向上を進めています。
認定NPO法人テラ・ルネッサンスの活動内容について l カンボジア事業
ウガンダでは、北部のグルで、内戦時に戦闘に参加させられた元子ども兵の社会復帰支援のための職業訓練を行っています。女性は縫製、男性は木工など、技術を身に付けることで、経済的な自立だけでなく、仕事を通じて地域の人々との関係性をつくり、自尊心を回復しています。
認定NPO法人テラ・ルネッサンスの活動内容について|ウガンダ事業
働いて他人の役に立つことが生きがいにつながるのは、万国共通、社会性を持つ人間の真理だと思います。ウガンダの活動は、以前クラウドファンディングでも応援しました。
コンゴ紛争を生きのびた女性たち 幸せな洋服屋さんプロジェクト(小川真吾(認定NPO法人テラ・ルネッサンス 理事長)) - クラウドファンディング Readyfor
栗田さんの話では、支援した人たちの具体的なストーリーの紹介もあり、活動の成果が分かりやすかったです。
ウガンダの元少女兵の女性が、数年前とは別人のように、自信をもって自分の夢を語っている姿はとても響きました。人が変わる、とはこういうことだと。
辛い過去を抱えた人でも、テラ・ルネッサンスが関わることで、他者との関係性やつながりを取り戻し、人生が前向きに変わっていっています。個人個人がもともと持っている力を引き出せるように、寄り添ってサポートしていくテラ・ルネッサンスの支援の考え方には共感します。
「ひとり一人に未来をつくる力がある。」
そのことを感じられて、寄付者のひとりとしてうれしかったです。
【過去記事】
テラ・ルネッサンス関連です。
・お金の流れに「ソーシャル」をプラスする(京都地域創造基金 深尾昌峰さん × テラ・ルネッサンス 鬼丸昌也さん)
・第53回 テラ・スタイル東京2017(ゲスト:認定NPO法人難民支援協会 代表理事 石川えりさん)