10月4日、日比谷で開催されたコモンズ投信主催の「第6回コモンズ社会起業家フォーラム」に参加しました。
コモンズ投信には、いろいろな社会的課題の解決に向け取り組んでいる社会起業家に対して、信託報酬の1%相当を寄付する「コモンズSEEDCap」というプログラムがあります。 今回のフォーラムは、その寄付先を選定する一環で、候補者の方々のプレゼンを聴くイベントです。 200人のホールがほぼ満席の盛況でした。
スピーカーはコモンズ投信渋澤会長も含めて計12名の方々。 スライドや資料は一切なく、マイク1本のみ、持ち時間7分で自らの想いを語るというスタイルです。
どの方も、既存の公共部門や民間企業が光を当てなかった課題に対して、多様なアプローチで取り組んでいます。 地域に根差した活動から、グローバルな活動までさまざまで、どのプレゼンもとても興味深かったです。
自分的には、気仙沼を拠点に手編みのニット商品を製作販売している「気仙沼ニッティング」の御手洗瑞子さんのスピーチが印象的でした。「社会起業」とか「社会的課題の解決」というととても大げさですが、実際はとても小さな日常の気づきから始まるものだ、と言われていて、なるほどと感じました。
「どうしたらもっと社会に貢献できるか?」とシリアスになり過ぎず、身近にあるちょっとした問題に対して、「こうすればもっとよくなるのでは」という視点を持つこと、そしてその気づきを行動に移すことが、自分やまわりの人を勇気づけ、より大きな動きになる、というお話には共感しました。いくつになっても、そうした「気づく力」を大事にしたいものです。
また、全体を通して感じたのは、「みんな若いのに志があって偉いな、行動力があってスゴいなあ」といういたって素朴な感想です。 昔と比べて若者の意欲がなくなったとか、日本の将来が心配だ、という声も多いですが、これだけいろんな分野で頑張っている人がいるなら全然問題ないのでは?とも感じました。
次回はどんな方々が登壇するか、楽しみです。