コモンズ投信の「コモンズ社会起業家フォーラム」に参加しました。
このイベントも14回目。私は5回目から参加して10年目になりました。
今年はひさびさにリアルとオンラインの併用となり、私は文京学院大学の現地にお邪魔しました。会場参加は人数が限られていましたが、ライブの熱は十分に伝わってきました。
登壇されたのはこちらの方々です。
個人的に共感度が高かったのは、NPO法人青少年自立援助センターで、「YSCグローバル・スクール」など、海外ルーツの子どもや若者に日本語教育や就労支援を行っている田中宝紀さんでした。
「日本語を話せるようになっても、決して超えられない壁ある。それは『心の壁』。」
「『心の壁』は、われわれマジョリティーひとりひとりが変わらないと崩れない」
マイノリティの大変さを理解するには、自分の中にもあるマイノリティ性に目を向けてみる、という田中さんのお話には、外国人だけでなく、誰もが生きやすい社会づくりのヒントがあると思いました。
YSCグローバル・スクールは、フィランソロピー協会の「誕生日寄付」で寄付したことがあったので、お話を聴けてよかったです。
今年は、10人のスピーカーのうち、営利が3人、非営利(ジャーナリストの小西さん含め)が7人と、NPOだけではなくビジネスで社会課題に取り組む人が増えてきた印象です。
コモンズ投信の伊井さんも、最近のスタートアップの経営者たちは「社会課題の解決」が当たり前のように起業の動機になっている、とのお話でした。いい方向性だと思います。「ソーシャルビジネス」という言葉も過去のものになりつつあるのかもしれません。
社会起業家フォーラムは、年に一度、社会に対する視野を広げ、社会のさまざまな課題に対するアンテナの感度を高めてくれる場だと思います。
こちらでアーカイブが見られます。今年もありがとうございました。