セキュリテのファンドで出店を応援した、丸山珈琲の表参道シングルオリジンストアに行ってきました。昨年オープンしたお店です。
丸山珈琲自体初なのですが、投資家特典で3,000円分のカードを頂いたので、本物の珈琲を味わってきました。
表参道店は、丸山珈琲の中でもシングルオリジンに特化した店舗です。
シングルオリジンコーヒーとは、園や品種、生産処理方法などが単一でブレンドされていないコーヒーのこと。農園主がつくり上げたその豆ならではの風味をダイレクトに味わうことができます。
表参道交差点から一本裏手に入った路地沿い。古い一軒家?を一棟リノベしたような、駅から近いのに隠れ家感たっぷりのお店でした。
1階が豆の販売、2階がカフェです。3連休の中日だからか、カフェは満席で15分ほど待ちました。その間も、豆を買いに来る常連っぽいお客や、外国人観光客がどんどん来店。ガイドブックに載っているのでしょうか。
1階には世界各地から買い付けたシングルオリジンのコーヒーが、生産者さんの顔写真とともにディスプレイ。試飲もできるようです。バリスタとお客さんのマニアな会話も聞こえてきました。
そうこうしていると2階の席が空き、カフェスペースへ。
まず、コーヒーの種類の多さに驚きました。ざっと30種類ぐらいでしょうか。ここにも生産者の顔と名前が入っています。産地は、中南米中心に、ケニアやインドネシアなども。メニューは買い付け状況に応じて結構頻繁に変わるようです。
スタッフさんに教えてもらいながら、表参道店限定の、コスタリカの「50lbs. ECP フランシスコ・メナ レッドハニー シュマバ」という銘柄(中煎り)を注文。
淹れ方も特徴的で、紅茶でよく見るフレンチプレスを使ってじっくり抽出します。
丁寧に淹れるので、10分以上待って出てきた珈琲。
カップに顔を近づけただけで、日ごろ飲んでいるコーヒーとは明らかに違いました。
まずは香り。いろんなものが凝縮されているけど余計なものはない、深い香りです。
そして味。語彙力不足で表現するのがとても難しいんですが、これも「濃い」「美味しい」という単純なものじゃなく(間違いなく素晴らしく美味しいのですが)、「深い」が一番適当だと思います。一口頂いたらじんわりと体に染み渡る感じ、と言うのでしょうか。
本物のスペシャリティコーヒーとはこういうものか、と衝撃を受けました。
一緒に行った奥さんは、ホンジュラスの「カングアル」(深煎り)を注文。産地、焙煎度が違うとまた風味が全く違って楽しいです。
デザートメニューも充実。チョコレートケーキを付けました。甘いものと一緒だとよりコーヒーの味わいが引き立ちます。
価格は700円台ぐらいからですが、その辺のコーヒーとは全く別次元のクオリティなので、高くないと感じました。むしろ、農場から直接買い付けているからこの値段で提供できるのでしょう。
丸山珈琲は、高品質なスペシャリティコーヒーを楽しめるだけでなく、生産者の顔が見えるのも素晴らしいところです。このファンドに出資した理由のひとつです。
コーヒーほど毎日のように口にするのに、作り手を意識せずに消費している商品も少ないのではないでしょうか。
100円のコンビニコーヒーも悪くないしあれはあれで美味しいです。しかし、産地から消費者までのプロセスにこだわり、生産者の想いを届けようという丸山珈琲の考え方は、きっと珈琲以外の商品でも求められていることだと思います。毎日は無理でも、たまにはそういう想いのつまった「本物」に触れてみる気持ちを、消費者としては忘れないようにしたいです。
近場だと西麻布にもあるので今度行こうと思います。軽井沢の本店も一度行ってみたいですね。
ファンドがなければ、たぶん丸山珈琲のコーヒーに触れることはなかったでしょう。ミュージックセキュリティーズに感謝です。