セルフ・リライアンスという生き方

自分も社会も豊かにできるお金の使い方について。日々の投資や寄付の記録を綴ります。

渋沢雅英氏(渋沢栄一記念財団理事長)の公開講演会

渋沢栄一記念財団の理事長を務める渋沢雅英さんの公開講演を聞きに、池袋の立教大学キャンパスまで行ってきました。

21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所主催 公開講演会「渋沢栄一が描いた日本社会のグランドデザイン ― 《合本主義と道徳経済合一説》から学ぶ ― 」 | 立教大学


(会場の立教大学本館(モリス館)。私も寄付をした「東京歴史まちづくりファンド」の補助で改修工事が行われた、東京を代表する歴史的建造物です。)

渋沢雅英さんは、渋沢栄一のひ孫で、父は最近「預金封鎖」でも話題になっている、日銀総裁&大蔵大臣を務めた渋沢敬三です。
コモンズ投信会長の渋澤健さんは、雅英さんから見ると、父の弟の孫という関係になります。

まさに、渋沢栄一直系のDNAを継ぐ方で、現在は国内外で栄一の思想について講演活動を行っています。
もう90歳になられるとは思えない、若々しい方でした。

渋沢栄一の思想については、渋澤健さんの著書を読んだ程度で、深く勉強しているわけではありません。

ただ、公益と私益の一体を説いた「道徳経済合一説」という、現在の社会的企業の源流ともなるような考え方を、日本資本主義の黎明期である100年前にすでに唱えていたことには注目しています。

講演では、渋沢栄一の生い立ちや、官僚時代や実業家、社会活動家としてのさまざまなエピソードがたくさん紹介され、リアルな栄一像を少しだけですが知ることができました。

特に、三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎との有名な向島の料亭でのやり取りや、若く亡くなった最初の奥さん(千代さん)の人となり、また、幕末に仕えた徳川慶喜の復権と伝記の編纂など、興味深い話が多くありました。

(参考)vol.22 渋沢栄一と彌太郎 - 岩崎彌太郎物語 - 三菱人物伝 - 三菱の歴史

渋沢栄一は、銀行の創設や、500社以上の現代につながる企業の設立に貢献したことから、「日本資本主義の父」と言われます。

しかし、同時に、栄一は「東京養育院」などの社会福祉や、教育・文化事業などの分野でも、今につながる大きな足跡を残しました。

雅英氏が言われていたとおり、単純に経済人・実業家としての栄一は一面にすぎず、社会活動家や経済思想家としての側面も理解することで、その現代的価値が見えてくるのだと思います。
まずは「論語と算盤」を読みたいと思います。


現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

(追記)
今回のイベントを知ったのは、先日の、バナナペーパーのエコ名刺交流会で、たまたまご一緒した方が、今日の主催者である、立教大学の21世紀社会デザイン研究科で勉強されているのを聴いたのがきっかけでした。

今日も、その方が出席されていて、講演後の対話セッションに院生代表として登壇もされました。
渋沢栄一の道徳経済合一説に関連して、「社会的課題を解決しようとしている会社や、誰も持っていない匠な技術で価値を生み出している会社に投資する投資信託があって、そういう投信に長期投資している人も増えてきているんです・・・」との話をされました。

アレ?これって自分たちのこと?この投信ってどっかで聞いたことがあるフレーズ、と思って講演会後に聞いたところ、エコ名刺交流会で鎌倉投信の話を私から聞いて、早速「結い2101」の説明会に行き、すでに口座を作ったそうです。

ふとしたつながりが、新たなつながりを生んでいくなと実感した次第です。