ファンクラブ会員になっている、認定NPO法人テラ・ルネッサンスの活動説明会に参加しました。
ウガンダから来日したアフリカ事業担当のトシャ・マギーさんと、理事長小川真吾さんのセッションでした。
【10/14(水)】第31回 テラ・スタイル東京2015
テラ・ルネッサンスの活動の中で、アフリカでの元子ども兵の社会復帰支援は柱の事業です。
トシャさんは、2005年に参加し、プロジェクトの現地コーディネーターとして活躍しています。今回は2年ぶりの来日だそうです。
ブルンジ生まれのトシャさんは、7歳で父親を内戦による虐殺の被害で失い、難民キャンプを転々とし、ストリートチルドレンにもなって少女時代を生き抜いた壮絶な体験をしています。
それだけに言葉のひとつひとつが重たく響きました。
しかし、決して悲観的ではなく、平和や人間に対する希望を感じさせる前向きなスピーチでした。
生い立ちからテラ・ルネッサンスとの出会い、子ども兵の現状、そしてトシャさんの将来の世界に対する想いまで・・・文章で伝えるのは難しいのですが、印象的だったいくつかの言葉を。
・「アフリカ」=「貧しい」「かわいそう」とカテゴライズしないで欲しい。
アフリカの人達が持っていないものを見るのではなく、持っているものを見てほしい。
・アフリカの紛争をなくすために、(争いのもととなっている鉱物を用いた)スマホやPCを全く使うな、作るなと言っているのではない。紛争を助長しないようなビジネスのやり方、消費の仕方を考えてほしい。
・テクノロジーや物質的豊かさだけを追い求めることを見直して、人間同士の関係を取り戻すことが必要。
・自然は機械と違って人間に何も便利なことをしてくれないが、人間は自然からたくさんのことを感じることができる。感じる心を忘れていないか?
内戦などの紛争がなくならない背景には、紛争鉱物などの資源の奪い合いと、その利益を得ようとする国家、企業、ひいては我々消費者の存在があります。
物質的豊かさを追い求める価値観を少し改め、人間と人間との素朴な関係を大事にしようというメッセージでした。
参加者の方のトゥギャリがありますので、そちらもご覧ください。
【子ども兵】テラスタイル東京 (2015/10/14) - Togetterまとめ
トシャさんが英語で話し、理事長の小川真吾さんが訳す形式で進んだのですが、トシャさんの英語は、シンプルで分かりやすフレーズが多く、グイグイ入ってきました。こういうのがいいスピーチというんでしょうね。
昔NOVAに通ったのが少しは役に立ったようで。。
懇親会では、トシャさんと少しお話ししました。
貧しくてサッカーボールが買えないウガンダの子供たちが、バナナの茎を束ねて作ったボールを持ってきていたので、こちらからは、同じアフリカつながりで、ザンビアのバナナペーパープロジェクトの紹介をしました。
バナナペーパーについてはこちらの記事も。
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寄付も投資と同じく、お金を託している相手と直接コミュニケーションができるのはうれしいし、継続するモチベーションになりますね。