セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

NPO法人PIECES設立1周年トークライブ&パーティー

昨年6月に設立されたNPO法人PIECES。あっと言う間に1年の節目を迎え、設立1周年のイベントが開かれました。

個人寄付者として、私も登壇させて頂き、思い出に残るイベントになりました。



PIECESは、貧困や虐待、不登校・・・といった様々な環境に置かれた子どもたちに、社会との切れ目ないつながりを作るための活動をしています。
その理念、取り組みにとても共感して、マンスリーサポータ―になりました。

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まず、代表理事の小澤いぶきさんから、PIECESの1年を振り返り。
PIECES設立前から、いぶきさんは医療の立場から子どもに寄り添ってきました。
貧困、虐待、不登校・・・という子どもの孤立が起こる社会的背景と、孤立から脱却し自立へと向かうための「信頼できる他者」の大切さについてお話がありました。

いぶきさんの児童精神科医としての経験は、子どもに伴走し多様な大人たちとの関係性をつくる「コミュニティユースワーカー」の育成というPIECESの事業の柱につながっています。

子どもから見たコミュニティユースワーカー(CYW)は、親でも友達でも先生でもないけれど、話を聞いたり一緒に遊んだりしながら、自分の本当にやりたいことを少しずつ引き出してくれる大人です。




続いて、副代表の荒井佑介さんから、今後の活動について。
1期、2期とコミュニティユースワーカー育成に取り組んできた中で、いわゆる「支援」的ではないもう少しフラットな子どもたちとの関わり方や、より多くの子どものキャッチなどいろいろな課題が見えてきました。

そこで、第3期は、募集するCYWの数を大幅に拡充。
2つの役割分担を設け、研修生として20名、コーディネーターとして6名を受け入れます。ちょうど募集を開始しました。
CYW3期生募集 NPO法人PIECES

2年目は、行政や他団体、企業との連携もより深めてもらえるのではないでしょうか。




イベント後半は、トークセッション。「子どもの“ひとりぼっちゼロ”を目指して、いま私たちにできること」というテーマで、ライフネット生命創業者の出口治明さん、元NHKの堀潤さんが登壇。

ライフネットは、鎌倉投信の投資先だったり、出口さんとの接点は間接的にはいろいろあるんですが、実は話を聞くのは初めてでした。

出口さんの教養の広さはまあスゴイです。造詣の深い世界史や、政治・民主主義論まで織り交ぜながら、今の日本の子どもを取り巻く問題、われわれに求められていることを分かりやすく話してくれました。
印象的だった言葉。
「人間は本来動物なのだから、社会みんなで子どもを育てるのが当たり前の姿。」

堀潤さんは、NHKを2013年に辞めた後、現在はフリーのジャーナリストとしてテレビ、ラジオ出演やメディア「8bitnews」を運営しています。

NPOやソーシャルセクターにも積極的に関わっていて、PIECESとの関わりは、Garden Journalismでつい最近取材されたのがきっかけだそうです。
堀さんのような発信力のある方がサポートしてくれるのは心強いです。

そして、最後のパートは、自分も含めて、PIECESにさまざまなかたちで関わる人たちの生の声を参加者に届ける時間でした。


(PIECESのFacebookページより転載。許可頂きました)

PIECESのゲーム制作プロジェクトで子どもたちと関わっている方、企業勤務のかたわらファンドレイジングのプロボノとして活躍している方、法人寄付者の方、そして個人寄付者の自分の4名から、どうしてPIECESと関わりたいと思ったのか、PIECESに期待することについて話しました。

自分は、PIECESが、従来の定型的、個別的な子ども支援ではなくて、子どもと社会、地域、大人たちとの新しい関係性を仕組みとして作ろうとしているところに大きな可能性を感じています。また、組織としても、一人のカリスマ的リーダーが100%ひっぱる形ではなく、多様なバックグラウンドを持つメンバーがみんなで進んでいるのもいいところだと思います。

そして、活動そのものになかなか参加できなくても、寄付というカタチで参加することはできます。
PIECESのような団体を継続的に応援することが、社会のためだけでなく、寄付する側にとっても、お金ではないさまざまなリターンがあるということを自分の経験から伝えられたかなと思います。

PIECESのみなさん、改めて1年お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
2年目もますますの飛躍をお祈りします!



NPO法人PIECES