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日経ヴェリタスのひふみ投信特集

日経ヴェリタスの9/9~9/15号で、ひふみ投信とレオス・キャピタルワークスの取材記事が載っています。タイトルは「膨張ひふみ その先は」。

8月末時点で、ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金の純資産総額合計は約8,000億円。機関投資家からの預り資産も入れるとAUM1兆円が迫ります。記事では、藤野英人さんのインタビューも交え、今後の展望につき分析しています。

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主なポイント。詳しくはヴェリタスをご覧ください。
藤野さんが日頃発信していることとも重なります。

・今後も中小型株メインの投資スタンスは変わらない。短期で運用成績を判断するのは素人の発想。株価15%以上成長の中小型株1,300社のうち約200社しか投資できていないのでまだまだ余地はある。

・市場環境に応じて大型株を増やしたり現金比率を変えるのは、リスクとリターンのバランスをとる(=シャープレシオを高める)という運用目標のため。
(ヴェリタスにはバリュー/グロース、外需/内需というレオスのポートフォリオ構築の考え方にも触れてほしかったです)

・外国株式の組入上限は今後も15%が目安。欧州やアジアはすでに調査開始している。米国の中小型株も視野。

・「10年後に資産規模10兆円」を目指すうえで、ひふみ投信ではなく外国株式の別ファンドを立ち上げる手もあり。

ひふみ投信というと、基準価額やパフォーマンスのことばかりの記事が多い中、レオスの運用哲学や運用手法の解説もされていて、しっかりした内容でした。

一方、「運用も管理もカリスマ藤野氏に依存」といった記載があり、それはちょっと違うと思いました。藤野さんの存在が大きいのは当然ですが、ひふみ投信の強さは、共通の運用目標のもと、メンバーが自由に創造性を発揮できるチーム運用の強さにあると思っています。

また、ファンド規模について参考になったのは「一人当たり運用資産額」という指標です。野村アセット、ティーロウ・プライスなどアクティブ運用大手の例では、一人当たり2,000億円程度が標準的だそうで、レオスの現体制(運用部10人)では2兆円程度まではOKとの見立てでした。(運用のやり方や調査の労力のかけ方にもよるので単純計算)

以下は私見ですが、一般的に、ベンチャーも成長して組織が大きくなると、企業理念や経営者の考え方が会社全体に浸透しにくくなります。また、どんなにフラットで風通しのよい会社でも、大きくなるにつれある程度階層化せざるを得ませんし、社員同士の顔が見えにくくなることでセクショナリズムが生じがちです。

レオスがさらに大きく成長するためには、運用そのものはもちろんですが、経営や組織づくりも大きな課題になると思います。藤野さんも、運用者と社長業という二足のわらじの大変さに触れています。

運用と経営の両面で、世界を代表するアクティブ運用会社になっていってほしいです。受益者歴は浅いですが、今後も応援するのみです。

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